選ばれし少女は 今、戦姫へと変わる
概要
2019年1月11日に、DLsiteにて発売開始されたフルカラー漫画・シリーズ作品。5周年目となる2024年7月には、第五話が発売されるとのこと。
目まぐるしい攻防、息遣いまで聞こえかねないほど生き生きとしたキャラ達の個性と会話描写、執拗に繰り返される敵怪人の暴虐ぶり等、読む人を思わず驚かせるような、過激ながら臨場感のある描写の多さが特徴。
また、日常面では快活で真っ直ぐな言動で親友等に笑顔を振りまき、戦闘時では敵怪人の猛攻や合間に行われる陰湿なセクハラなどにも必死に耐え、反撃に臨む壮絶な覚悟と精神力を見せるメインヒロイン・空木千咲の戦いぶりや、普段はおっとりとしてるが、友達想いで勇気もある親友・下野葵と千咲との友情、戦う手段を一時的に失ったヒロインを救う、思いがけない逆転シーンなども随所で用意されている。
漫画では日常パートの和やかさと白熱したバトルとの落差の激しさが際立つシリアス寄りの作風だが、pixivではハロウィンに関する明るめのイラストも、時折見受けられる。
ただ、作風上、R-15作品やソフトリョナ要素のあるイラストも少なくないので、そういった要素が苦手な方は注意が必要。
登場人物
中心人物たち
- 空木 千咲/クローバーローゼ
【希望の戦姫クローバーローゼ】
少々ドジで、時折天然で妙なボケを見せる事はあるが、明るく活発で、頑張る人等を応援するのが好きな女の子。ラーメンが大好き。
ある日に出会った不可思議で小さな少女・よつばちゃんとの出会いを境に、町の人々や親友の平穏を脅かそうとする侵略者たちを相手に戦う変身ヒロインとなる。
学校ではチア部に所属しており高い運動能力を持っているが、反面勉強は苦手で、変身ヒロインとして活動するようになってからは学業との両立に苦労する様子も見せている。
チア部の経験を反映した、両手に持った2つのポンポン状の武器を主体とする戦法をとる。だが、真の武器は、敵の無情で悪趣味な甚振りや、徹底した猛攻にも屈せず反撃の機を窺い、時には変身するための余力すらない状態でも大切な存在を守ろうとする意志の強さ。
属性は炎。ポンポンにエネルギーを纏わせて投げつける「ブレイジングコメット」、投げつけたポンポンを爆裂させる「ブレイジングノヴァ」等を主な技とする。
最も戦闘経験を積んだ戦姫であり、戦闘ではメンタル面も含めて四人の中心となる。マリーと共に前衛を担当しつつ、遠距離攻撃による援護もこなすオールラウンダー。
- 下野 葵/クローバーコバルト
【信頼の戦姫クローバーコバルト】
普段は大人しめだが向上心が強く、大切な人等のために、恐怖に苛まれながらも身を挺する勇気と優しさも併せ持っている女の子で、千咲の親友。
本編開始当初は侵略者たちの存在を知らない一般人であったが、千咲を取り巻く因果と、怪人によって窮地に追いやられてる事を知ったのをきっかけに、戦いの場に自ら身を投じていく。
書道家の祖母を持つ影響か、変身後は万年筆を巨大化させたような武器を使用する。
ローゼと比べると戦闘経験で劣りメンタル的に未熟な部分もあるが、ローゼとの間にある親友としての絆の力を最大の武器として、厳しい戦いを乗り越えていく。
属性は氷。万年筆型の武器の先端にエネルギーを集中させて、竜巻を発生させて相手にぶつける「フリージングトルネード」、自身を取り巻く吹雪を起こして敵を吹き飛ばす「フリージングサイクロン」等の技を使用する。
ペン習字部に所属。四人の中では唯一運動系の部活に所属していない。
長大な武器を持つものの、武器を使った直接攻撃はあまり行わず遠距離攻撃による後方支援を主とする。
- 天堂 エリカ/クローバーマリー
【友情の戦姫クローバーマリー】
ある条件のもと、三人目の四葉の戦姫として加入する事を承諾した少女。
過去に起きた、とある酷な出来事を境に人間不信気味になり、当初は千咲や葵とも距離をとろうとしていた。
しかし葵による決死の説得、そして窮地に陥った自分の為に駆けつけたローゼの姿を見るうちに、心境に変化が……。
マーチングバンド部に所属しており、変身後は、それに関する武具を使用。
属性は雷。指揮杖風の武器を振りかざし、前方にいる相手に向けて電撃を放つ「ライジングウェーブ」等を駆使する。
また武器の先端が針のように尖っているため、レイピアのような刺突武器として扱う事も出来る。
バトルスタイルは近接寄りで、ローゼとともに前衛を張る事が多い。
- 葉澄 蓮/クローバーリーフ
【愛情の戦姫クローバーリーフ】
四人目の四葉の戦姫。
千咲達とは1歳年上のお姉さんで、エリカの憧れの的でもある。
年下の千咲達と会話する時でも敬語を使う非常にお淑やかな性格。
生まれつきある特殊な力を持ち、それがゆえに人を傷つける事を嫌う。
戦いや争いごとが苦手な優しい性格だが、その優しさが戦姫としては足枷となってしまう事も…
新体操部に所属しており、武器も新体操のリボンを思わせるものを私用する。
戦姫としての実力は四話の時点では明らかではない部分が多かったが、五話ではリボンで敵を巻きつけて拘束し、味方の攻撃を当てやすくする連携プレイを見せた。
高い所が苦手なのか、原作者のツイッター投稿イラスト等では、空中で目を回している様子が見られる。
- よつばちゃん
※画像中心のキャラ
一部の人間にしか見えない、小さなクローバーの妖精・シロツメ族の娘。温厚な性格で、丁寧口調で話す他、普段はクローバーの葉の姿で過ごしている。
異世界からの侵略者集団・グラントの暴虐を止めるべく、千咲に変身ヒロインとして戦う力を託した事から、物語が幕を開ける事となる。
敵勢力
- パミス
第1話に登場した敵幹部怪人。浅黒い肌に踊り子のような衣装を纏った見た目は美しい女怪人だが、性格は非常に残虐。クローバーローゼとの戦いでは強烈な加虐心をむき出しにしてローゼを敢えてすぐには殺そうとせず執拗に攻撃して追い詰めた。
気の短い所もあり、ある禁句を言うと激怒する。
- ドロン
グラントの怪人たちが使役するいわゆる雑魚戦闘員。マスクをかぶったような鼻口のない顔とゴーグル型の目が特徴で、デザインは土偶をモチーフにしているとの事。
襲い掛かる前に肩をいからせて首を斜めに傾かせた独特のポーズを取るが、基本実力は群れでかかっても四葉の戦姫には遠く及ばず一蹴されるのがお約束。
ちなみに亜種としてマッチョ化した個体が単発イラストで描かれる事があるが、こちらは現在イラストのみの存在で漫画本編には登場しない。
- 人造戦姫 ラピス/ラズリ
第二話に登場。クローバーローゼ、コバルトの細胞を基に生み出された人造戦姫。
それぞれオリジナルに勝るとも劣らない実力を持ち、オリジナルであるローゼ達に強いライバル心を持つ。
もっとも、人工的に生まれた存在だからといって、交渉の余地や人間味に欠けてる訳ではないらしく、グラントに見限られてからは、成り行きとはいえ四葉の戦姫達に加勢する・ローゼの天然じみた言い間違いにツッコミを入れるといった描写を見せるようになる。
- パミラ
※画像右端の後ろ姿
第三話に登場。第一話に登場した敵幹部パミスの妹で、倒された姉の復讐のためクローバーローゼをつけ狙う。姉をも凌ぐ高い戦闘力を持ち、三人の戦姫を相手に圧倒的な暴虐ぶりを見せた。
- ドクターボラド
屋内外問わずサングラスをかけている、グラントのマッドサイエンティスト。
人造生命体を拷問にかけて悲鳴を愉しむ残忍さと、人造戦姫達が行ったような分断作戦に加え、敢えて四葉の戦姫の知人がそばにいる時を狙って、変身して戦う事を躊躇わせる足枷にするといった、狡猾さを併せ持つ食わせ物。
ただ、無感情な相手だと甚振りを愉しめないタチなのか、技量が天才的でありながら人格インプットにムラのあるドクター・ゲロタイプの科学者なのか、開発ないし実戦投入した手駒の中には妙な交渉の余地や憎めなさのある者が混じっている。
その他
- このは
よつばを残して滅亡した筈だったシロツメ一族の生き残りらしき少女。頭にけもみみ風な要素混じりの帽子を被っている。
始めはよつばをプリンセスと呼んで戸惑わせつつも、四葉の戦姫達と微笑ましい一時を過ごしていたが、実は……。
関連イラスト
メインヒロインの変身時の呼称でもある、クローバーローゼのタグ名がつけられた作品が比較的多いが、途中加入した変身ヒロインに関するタグ名がつけられた作品も複数見られる。
また、2024年1月14日には、五周年記念イラストが投稿されている。