概要
詳しくは「陸上空母」を参照のこと。
本項では漫画「エリア88」に登場するものについて解説する。
漫画『エリア88』の「地上空母」
死の商人のジュゼッペ・ファリーナが開発した地上空母が劇中に登場。
クロウラー(ロケットを移動する際に使われる大型車両)をベースとし、飛行甲板や地対空ミサイルランチャーなどを増設して「攻撃型空母」としての体裁を整えた兵器。
作中での沢とマクガイヤー教授の台詞からイタリアの造船所で建造されたことはほぼ確実だが、(現実でのイスラエル付近にある)アスランまでどうやって移動したかは描写が無い為不明。もしかしたら地中海を自力航行できる超兵器なのかも知れない。
多数の無人機を搭載しており、戦闘での人的被害は最小限に抑えられる(実際、『奴らは撃ち落されても次の戦闘機を飛ばせばいいだけだ』『俺達と違って血など流さん』と88基地のメンバーに評されていたことがある)。艦載機としてF/A-18やハリアーを搭載しているが、反応性は有人機と比べて今ひとつ劣るようだ。
また、砂に潜ってカモフラージュする機能を有しており、更に砂に潜った状態で対空ミサイルを発射することにより敵航空機を攻撃する事も可能。
動力には原子炉を用いているが、冷却性能が海水と比べて劣る為、長期間のカモフラージュ中には地表に冷却ダクトを突き出して炉やコンピュータを冷却する必要がある(乗員が『コンピュータは常に-20度に冷やしておかないとパンクする。クソ暑い砂漠の中で冷蔵庫を動かしているようなものだ』と語っている)。
また、300tもの爆薬を満載した地中を進行する超大型ミサイル「グランドスラム」を搭載しており、発射された2発のうちアスラン首都に向けて放たれた1発は武器商人オライリーの保有する鉱山に遺棄されていた違法廃棄物の影響で不発に終わったものの、もう1発は88基地の滑走路を半壊させ、基地の機能を奪っている。
最終決戦時には30機以上のF/A-18を離陸させて88基地の攻撃部隊を迎え撃つも攻撃を防ぎきれずに大破。これ以上の被害を防ぐべく砂の中へと潜航するも沈降制御装置が故障していた為、そのまま砂漠の地下深くへと沈み、最期は砂の重みで船体が真っ二つにへし折れ、大爆発を起こした。88基地はその後、滑走路への被害と核爆発による深刻な放射能汚染により放棄され、山岳基地へと拠点を移す事になる。