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概要編集

増槽(ぞうそう)とは、主に軍用機などの機体外部に取り付けられる追加燃料タンクのことである。


軍用機が長距離、または長時間の作戦行動を行う際、内部燃料だけでは不十分な場合に装着され、軍用機の搭載燃料を増やすことができる。

零戦の生みの親として知られる堀越二郎が考案し、九六式艦上戦闘機で採用される形で日本が世界に先駆けて開発。以後、第二次世界大戦から現代まで世界各国の空軍により用いられている。


基本的には堀越の考案した落下式増槽(ドロップタンク)と呼ばれる、機体下部などに装着して飛行中に投棄可能なものを指すが、現在は大型化により中が空でも落下すれば相応の被害が出る危険性があり基本的には投棄されない。

F-15Eなどが装備するコンフォーマルフューエルタンク(CFT)と呼ばれる、密着するように装備される燃料タンクも増槽と呼ばれる。こちらは固定装備であり、空気抵抗を低減するように設計されているため落下式増槽よりも速度や運動性への影響を与えにくい。


関連イラスト編集

かなり稀なケースだが、BACライトニングは機体上部に落下式増槽を装着していた(主翼の下に大きな主脚があり搭載するスペースがないため)。

かつての競合音速機

UH-60など一部のヘリコプターも増槽を装着するケースがある。

UH-60JA


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タンク

軍用機

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