概要
猫猫は人売りに攫われて後宮で下女として働くことになった少女であり、とある事件が切っ掛けで壬氏が彼女の優秀さに目を付け抜擢されることになる。
猫猫は花街育ちのためか恋愛面に興味は薄く、壬氏の美貌を認識してはいるものの(初対面時は女官と勘違いした)特に感慨はなく、身分を弁えて接している(のだが、ちょいちょい本音が態度に出ている)。
壬氏は猫猫の知識と教養、殊に薬学への造詣の深さに一目置いており、後宮における優秀な駒たりえるかを見定めていた。……はずだが、良くも悪くも自身の容姿が齎す魅了で動かそうとするも全く靡く様子が無く、嫌われてはいないものの邪険に扱われる。そういった体験が初めてだったからか、猫猫に対し新鮮な驚きと強い執着心を見せている。いわゆる邪険にされるのがちょっと気持ちよくなっている節もある。彼女のためならば危険もを問わない一面もある。
ちなみに、一見成人男性と小柄な少女のカップリングのようだが、物語開始の時点では猫猫は17歳。壬氏は20代半ば…と逆サバを読ませて18歳。つまり、年齢差は一歳だけ。
しかも、数え年なので16歳と17歳。現代で言う高校生の年代である。猫猫が小柄で華奢過ぎるいうより、壬氏の方が老け…大人っぽ過ぎる気がする。
※以下2人のこれからの関係性についてネタバレ
小説第5巻にて、2人はかなりお熱いキスをしている。
西都で、壬氏の妃選びの宴の際、猫猫が陸孫と踊ったことに嫉妬し、無理やりに口付けをしたが、猫猫が白鈴に鍛えられた花街の技術を使って封じ込めることに成功した。
小説7巻では壬氏が猫猫にきっぱりと、
「俺がお前を妻にする!」
とプロポーズしている。
が、猫猫はこれを受けても壬氏の自分に対するアプローチをのらりくらりと躱しつづけてる。
しかし、それが裏目に出たのか、
小説8巻にて、壬氏は己の横腹に玉葉后の焼印を押している。それは、玉葉后の臣下になることを意味しており、壬氏は皇帝に自らの臣籍降下を頼んだが、皇帝はこれに激昂。結局、臣籍降下は叶わず、この行動にはなんの意味もないかと思われた、、、
のだが、この自己を犠牲にする姿勢が己の養父と重なったのか、この事件以来、猫猫の壬氏に対する行動も今までとは少しずつ変わってきており、9巻では頬とはいえ、壬氏に自分から口付けをしている。
そして13巻、猫猫は大胆な行動に出る。猫猫は己から、壬氏に夜伽をするために部屋を訪れた。自分ができる最大限の避妊の方法を用いて。しかし、壬氏はこれを拒否。そんな重荷を背負わせてまで、夜伽をしたいと思わなかったのだろうか、、、