作品情報
原作: 黒岩よしひろ
ジャンプコミックス 全2巻(集英社)
バンブーコミックス 全2巻(竹書房)
作品解説
主人公である本能寺一族の少女「飛鳥」が、魔王復活を企む森蘭丸の率いる魔導忍邪衆と戦う話。飛鳥は忍者としては半人前だが、兄の「大地」が開発したプロテクターを纏いパワーアップする。
科学と忍術の融合した姿ということではあるが、飛鳥がプロテクターを纏った姿はかなり露出度が高く、忍者度は低い。実際敵からも「バカめが! そんなハダカ同然の武装で私に勝てるわけがない!」などと言われている。
作品はしょっちゅうハダカが出てくるなどかなりサービス精神が旺盛な内容となっており、主人公の飛鳥も可愛らしく描かれてはいるが、当時のジャンプにおいて求められていたのは硬派なヒーロー像であり、時代に合わなかったためか連載途中で打ち切り(蘭丸の部下の4人の中の一人の「妃魅魂」配下の四大幹部を倒した当たりなので全体のシナリオの1/4も終わってない)となっている。
時代を先取りしすぎた作品であるとも言えるかもしれない。
なお、連載時は打ち切りとなってしまったため、単行本は2冊(上下巻)だが、下巻にて大幅に加筆が行われ、単行本上では話に一応の決着がついている。また、2000年代には竹書房から復刻版が発売されており、電子書籍化もされている。
登場人物
本能寺一族とその仲間
本作品の主人公。忍者としての実力は半人前だが、兄大地の開発したプロテクターを纏うとパワーアップする。正義感の強い性格。
- 本能寺大地
飛鳥の兄でプロテクターの開発者。科学者としては優秀でも、忍者としての実力はないとされていた実は…
- 南代成馬
東京から修学旅行中に本能寺一族と魔導忍邪衆の戦いに巻き込まれてしまった少年。祖父から教わった剣術の使い手。
- 風魔力太郎
飛鳥の許婚(一応)で、風魔一族の末裔。ナルシストだが忍者としての実力はなかなかのものである。
- 服部半蔵
現代忍者の頭領。大地の友人でもある。
- 本能寺自然斎
飛鳥の祖父。物語の序盤に蘭丸が封印から解き放たれた際、蘭丸と”命の交換”が行われ、後のことを飛鳥たちに託すと石化してしまった。
魔導忍邪衆
蘭丸とその側近
- 森蘭丸
魔導忍邪衆の頭領。織田信長に仕えていた森蘭丸その人である。
- 妃魅魂(ひみこ)
蘭丸の側近。物語開始時点で封印から解放されていた。
- 覇天蓮(ばてれん)
蘭丸の側近の1人。不気味な雰囲気の老人。
- 牙狼魔(がるま)
蘭丸の側近の1人。かなりの巨漢であり、蘭丸の力の象徴とのこと。
- 那主華(なすか)
蘭丸の側近の1人。飛鳥の前世での妹で、外見も褐色肌であること以外はそっくりである。
魔導忍邪衆四鬼王
妃魅魂に仕える4人の中忍忍邪兵。
- 獄炎(ごくえん)
飛鳥が最初に闘った四鬼王。炎の術で飛鳥を苦しめたが、プロテクターでパワーアップした力にはかなわず倒される。その後、サイボーグ化して復活したが、またしても敗北した。
- 魔風(まふう)
風の術を使う忍邪。もともとは本能寺一族のもとで修業をしていたが、妃魅魂の美しさに魅了されて裏切った。物語序盤の戦いでの失態で幽閉されていたが、物語終盤で意外な事実が判明する。
- 水鬼姫(すいきひ)
魔導忍邪衆四鬼王の紅一点。詳細は該当記事で。
- 邪土(じゃど)
土属性の忍邪。物語終盤で飛鳥たちを襲撃するが、服部半蔵と力太郎のコンビネーションによって倒された。
邪魔忍四人衆 (じゃーまにーしにんしゅう)
水鬼姫に仕える4人のくノ一。水鬼姫は彼女達を飛鳥たちと戦わせ、その能力を分析した。詳細は該当記事で。
- 水仙(なーしさす)
- 水蓮(りり)
- 水晶(くりすたる)
- 水蜜(ぴーち)