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概要編集

昼は売れない人形師、夜は退魔師を営む牧豹介を主人公としたオカルト系ダークアクションファンタジー。

月刊少年ガンガン創刊時の初期作品であり、ガンガンの他の作品とは一線を画したダークなストーリー展開が特徴の作品である。


ストーリー編集

東京の郊外の住宅地に佇む日本人形店「夢幻」の店主・牧豹介は「狗法」と呼ばれる術を受け継ぎ、憑き物祓いや人に仇なす妖怪を退治する「拝み屋」という裏の顔を持っていた。

「狗法」とは11の修行法をもって人が天狗になるための術である。

今夜も豹介は闇の住人と人知れず戦い続ける……。


登場人物編集

牧豹介

亡き祖父・牧源三より人形作りの技、「人形師・十七代目夢幻」の名と歴史ある日本人形店「夢幻」を受け継いだ青年。

しかし有名な人形師を祖父に持つものの彼の店はあんまり売れていないようだ。

普段は眼鏡をかけて穏やかな優しい人柄でどちらかというとヘタレの印象を受ける。また子供に好かれるのでよく遊び相手をさせられている。

その一方夜は副業として呪いや憑き物を祓ったり、妖怪退治を請負う「拝み屋」をしていて、収入はこちらに頼っているようである。

彼の武器は祖父より伝授された「狗法」で、人間をも簡単に引き裂く人並み外れた腕力を得る「剛力」、跳躍するだけでビルの屋上まで飛び上がれる「飛翔」、かまいたちで周囲の離れたものを切り裂く「風刃」の三つを習得している。

復讐のため人の道を外れた者を懸命に説得するなど熱い心を持っているが、自分の欲望のため人を散々苦しめて殺すような卑劣な悪人には一切容赦はせず、その眼鏡を取ると普段とはうって変わって冷淡な表情に変わり悪人を躊躇なく殺す。悪人に止めを刺すとき冷たい表情で言い捨てる「地獄に堕ちろ」が彼のきめ台詞である。


牧源三

牧豹介の祖父で人形師・狗法使い両方の師匠である。

「会津の魔天狗」の異名を持つ有名な狗法使いだった。数年前死にかけたところ外魂の法で生き長らえたが干し首の姿となってしまった。


白神仁

もう一人の主人公。呪符を自在に操る符術師。金でなんでも請負う「なんでも屋」を営む。豹介とは腐れ縁の間柄。

金にがめつく口も態度も悪いが、人を思いやる一面があったりと人間味のある人物。


斎木美夜

豹介の幼馴染で姉のような存在。「狗法」のほとんどの術を使いこなせる達人で「斎木探偵事務所」の所長を務める。

非常にがさつで大雑把な性格だが、狗法使いとしての実力は豹介よりもずっと上であるため頼りになる姉御である。


千葉礼子

日本人形店「夢幻」のアルバイト店員で豹介に恋心を抱いている。

大のヤキモチやき屋で「拝み屋」の依頼に女性が来る度に嫉妬して、豹介に女性との関係を問い詰めるのが定番となっている。

豹介も彼女を大切に思っているが、彼女が豹介の裏の顔を知らないため「彼女が闇の住人である自分と付き合っても幸せにならない」と考えて一線を引いている。


関連項目編集

月刊少年ガンガン 水沢勇介

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