ゲーム概要
異世界に存在する霧に包まれた世界シェルドラドを舞台に展開されるファンタジーRPG。前作大貝獣物語と同じく、シェルドラドの危機を救うために地球から召喚された少年が、火の貝の勇者となってシェルドラドを冒険する。
大貝獣物語の直接の後日談ではあるが、一部のメンバーを除き、登場人物や旅する場所が一新されているため、ほぼ独立したシナリオのゲームとなっている。
パーソナル・ライブ・ゲーム・システムという機能を搭載しており、ゲーム中に内蔵時計と連動したイベントがある。現在では当たり前だが、当時は内蔵時計を利用したゲームシステムはかなり画期的だった。
ストーリー
ファットバジャーとギャブ・ファーが倒され、平和を取り戻したシェルドラドだったが、霧を越えた先にある霧の外の世界で、邪悪なる魔導師ダークが復活。世界に新たな危機が迫っていた。
とある事件をきっかけに、貝獣仙人は再び火の貝の勇者の召喚を試みるが、ダークの暗黒魔法の妨害により、火の貝の勇者は、霧の外の世界へと飛ばされてしまった。
巻き込まれて召喚されてしまった火の貝の勇者の愛犬を伴って、バブ、クピクピ、ポヨンの貝獣トリオが、火の貝の勇者を探しだし、シェルドラドを救うため、霧の外の世界へと旅立つのだった。
登場キャラクター
※一部項目にネタバレが含まれています。
主人公側
火の貝の勇者
このゲームの主人公で、プレイヤーの分身。愛犬と公園を散歩している最中にシェルドラドに召喚される。
火の攻撃魔法といくつかの回復魔法も使えるが、基本的には剣士型。
大地の貝の勇者で、しっかり者の貝獣トリオのリーダー。前作から引き続き登場。正しく召喚されなかった火の貝の勇者を探して、クピクピ、ポヨンと共に霧の外の世界に旅立つ。
火の貝の勇者の最初の仲間。菌魔法による攻撃とブーメランによる全体攻撃をこなす。
少し臆病な大気の貝の勇者で、貝獣トリオの一人。バブ同様前作から引き続き登場。バブ、ポヨンと共に霧の外の世界に旅立つが、途中でバブとはぐれてしまい、ジョーダンの手によってポヨン共々ブタにされてしまった。
魔法使いキャラで強力な魔法が多く、クリアに必須キャラと思われる。
食いしん坊な水の貝の勇者。貝獣トリオの一人で、バブ、クピクピと共に霧の外の世界へと旅だったが、バブとはぐれてしまう。
相手の攻撃を見て自分のそれにする体感魔法の使い手。素の攻撃力も高い戦士タイプ。特技の「ポヨヨーン」はランダムな効果をもたらす技である。
なお今作ではややこしい条件もなく普通に仲間に加わる。
ポット
召喚魔法の使い手で、前作から引き続き登場。前作の終わりに壺から出してもらえたはずだったが、イタズラが過ぎたためにグレートノームによって再び壺に閉じ込められたあげく、海に流されてしまった。流れ流され、霧の外の世界にたどり着く。
一応隠しキャラ扱いで、探し出さなければ仲間に出来ないが、グランガラムの城の厨房という、序盤の分かりやすいところにいるため、仲間にするのはそれほど難しくない。
今作では召喚獣はデフォルトでファイヤーレオしか持っておらず、他の召喚獣はあちこちにある次元のツボから探さねばならないので注意。また、一部の召喚獣は戦闘で勝利する事で獲得できる。
ルミエラ
霧の外の世界にあるグランガラム王国の王女。清楚なお姫様だが、自分が正しいと信じたことは何があっても曲げない意思の強さと、必要とあらば危険に自ら飛び込んでいく行動力も持っている。
飛ばされた火の貝の勇者を魔物から助けた。
クピクピと同じ魔法使いキャラ。
バルテス
グランガラムの王宮騎士隊長の白い獣人。
剣術の腕は抜群でその忠義心の高さから国王をはじめ人々からの信頼も厚い。実は過去の記憶がなく、城の前に倒れていたところをルミエラに助けられた過去を持っている。
そのためかルミエラに密かに想いを寄せており、そこをマッシュキングに付け込まれて洗脳されてしまい、一度は勇者たちに刃を向けた。
剣士タイプで、魔法はほぼ解毒魔法と初級回復魔法のみしか使えない。
終盤では彼の正体が明らかになる。
シャムル
猫と人の姿に変身する能力を持った猫族の少女。ネコジャラシの森に棲む猫族の長の娘。
男勝りのさっぱりした性格で、モンスターが持っているアイテムを盗むことができるいわゆるシーフ系のキャラ。
行方不明の弟・トランを探して旅立ち、彼の手がかりを掴もうとジョーダンサーカスに潜入するも捕まってしまう。
アイテムコレクションやワザによる経験値稼ぎなど、やり込みに活躍する。
パーティーにいると、フィールドにいる猫の通訳をしてくれる。
謎のロボット
トンタースの天才(?)発明家ドクター・スパーナによって開発された高性能ロボット。
人間並みの優秀な頭脳と感情を持っている。
魔法は使えないが、アタッチメントを装備することで様々な属性の攻撃を使うことが可能。
彼の頭脳プログラムには、ある秘密が隠されている。
実は犬の言葉が分かるようで、パーティーにいると、フィールドにいる犬の通訳をしてくれる。
謎の戦士
昆虫を思わせる姿をした謎の戦士。己が拳を武器に様々な属性の体術を繰り出して戦う。
その正体は六魔将の一人だったギャブロで、ママとも呼べる存在だったソニアを殺されたために、仇であるドクター・ドーンをつけ狙う。
激しい怒りと共に体が急成長したが、精神はまだ未熟な為、たくましい見た目の割に幼い言動をとる。
敵側
ダーク
シェルドラドを支配しようと目論む暗黒魔導師。任務に失敗した部下を抹殺する冷酷な性格の持ち主。
前作のラストボスであるギャブ・ファーが遺した卵を自分の力で孵化させ、六魔将に変えた。
本作のキーアイテム「オーラストーン」を手に入れるべく勇者たちと敵対する。
ドクター・ドーン
ダークに仕える悪の科学者。その正体はクトミナ城の科学者で、ダークを復活させた張本人。
残忍かつ卑怯な性格で、その外道振りは主人公だけでなく仲間の六魔将すらも反感を買ってしまう程。
オカマ口調で話し、常に大砲を装備したメカに乗り込んでいる。
ダークゾーンにてギャブロ達に討たれるが、ダークによってメガロキングら4人の六魔将の肉体と融合させられネオドーンとして蘇生され、クトミナ城で勇者たちを迎え撃つ。
メガロキング
六魔将の一人で、正々堂々とした戦いを好み卑怯な手を嫌う武人。
ヘルバレーの地下にある要塞・ランドガイアンの支配者。
後にハイパーメガロ、スーパーメガロにパワーアップし、勇者達と幾度となく戦った。
マッシュキング
六魔将の一人で、手柄の為なら手段を択ばない卑劣な性格。
変装が得意で、ルミエラ姫に化けてバルテスを捕らえ、彼を洗脳させた。
ブロアーの森にある要塞・マッシュアングラーの支配者。
ファントムクイーン
六魔将の一人で、霊媒師ジャマラーを操り主人公達を抹殺しようとする。
戦闘中での表記が「F・クイーン」(ファントムはPhantom)になっている。
六魔将一の知将を名乗っているが、どこか抜けた描写も多い。
バーンの山にある異空間・スカルキーパーの支配者。
カイザーブルー
六魔将の一人で、右腕がウミヘビになっている半漁人。
マッシュキングと同様に下品な口調で話す。
サメ型要塞・シーマスターの支配者。
強力な水属性の特技「カイザードライブ」が必殺技だが、これはポヨンの覚えられる体感魔法でもある。
ギャブロ
六魔将の一人で最年少。唯一未熟な卵から生まれたため、容姿も言動も幼い。
コルドーラ大陸にある居城・クリスタルキャッスルの支配者。
お目付け役である魔造人間ソニアに懐いており、彼女を母の様に慕っていたのだが、ドーンによって殺されたため、激しい怒りと共に急成長しダーク達を裏切る。
六魔将の中では唯一主人公たちと直接対決しなかった。
ビューティー
六魔将の一人で、見た目は蝶の羽を生やした女性そのもの。
仲間意識が強く、他の六魔将を兄弟と呼んでおり、暴走しがちなダークの事を心配していた。
ダークの居城である断崖宮殿を守っている。
ジョーダン
ブタを使ったショーが見ものであるジョーダンサーカスの団長。英語交じりの言葉を話すかなりの守銭奴。
子供をブタに変えて芸を覚えさせてサーカスのショーで披露させた後、住民へ売却し金を稼いでいた。シャムルを捕らえたり、バブとはぐれたクピクピとポヨンをブタに変えた張本人。
ダークの配下ではないが、主人公たちと何度も敵対し、最終局面ではビューティーと契約を交わし共同戦線を取った。
その他のキャラクター
ドクター・スパーナ
トンタースの村に住む科学者でロボットの生みの親。
ラチェットとトルクという息子と娘がいる。
テレポシップやダンジョン犬ロボ・ポチを作ったのも彼である。
ドーン同様、かつてはクトミナ城の科学者だった。
主人公の愛犬
主人公と共にシェルドラドに召喚されたが、火の貝の力が弱まったために貝獣仙人の前に召喚された(主人公はグランガラム付近の森に飛ばされた)。
霧の世界を抜ける際に同行したバブ達とはぐれてしまい、クピクピ共々ジョーダンに捕えられてしまったが、ジョーダンから解放された後はサラームの町付近で主人公たちと再会する。
しかし、ドーンが暴走させたサンドスコルピオンの止めるために、主人公の静止を振り切り自らを犠牲にして暴走を食い止めた。
その後はラチェットとトルクによってスパーナの所へ運ばれたが、肉体は既に手遅れの状態だったらしく、頭脳だけはロボットの頭脳プログラムとして移植され、ロボットとして生まれ変わった。
ルカ
霧の外の世界から来たドラゴナイト。
故郷であるファイスの村にダーク一味が襲いかかり、ドラゴバードと共に貝獣島へ逃げてきたが、重傷が祟って息を引き取ってしまった。
ソニア
ダークが作った女性型の魔造人間。
精神が未熟なギャブロの補佐をするために彼の副官を務めるのだが、ギャブロと接していくうちに母性が目覚める。
最期はドーンの攻撃からギャブロを庇い消滅してしまった。
ラストダンジョンでは同型の魔造人間がボスとして登場。ソニア同様、黒円切りと暗黒を使う。
クトミナ女王
クトミナ宮殿の女王。
ドーンによって鏡に幽閉されており、普段はドーンが作り出した偽物が玉座にいる。
クルス王子
クトミナ宮殿の王子だった人物で、剣術の達人。
現在は行方不明となっており、噂ではドクター・ドーンによって殺されたようだが…?
関連タグ
貝獣物語:前々作。ただし発売はナムコ(現バンダイナムコ)。
大貝獣物語:前作。
安全地帯(バンド):貝獣物語&大貝獣物語&本作の楽曲担当者がベースの六土開正氏。