二つの時代を舞台とした
”水晶(クォーツ)”をめぐる物語
天が落ちる
概要
ゲーム実況者グループの○○の主役は我々だ!から上記の動画が2022年4月28日に公開され、マイクラ天落記が発表された。
5月1日から6日まで連続投稿された。
佐山県が全体としての舞台となっている。時代が異なっても土地の名前は同じ(全体マップ)。
2つの篇から構成されており、明治時代のような時代背景の零次時代篇が1日から3日、そこから1000年前の平安時代のような時代背景の天暮時代篇が4日から6日に投稿された。
企画・監修は機関室の主役は我々だ!が、イラストはさいもにが、マップはマイクラ人狼リーグなどでも使われた佐山県を作ったちーさら、音楽はチームヨジゲンムジカが担当した。
また、6話で使用された音楽「テンラクキ」、10話での「あとはまつり」の歌唱をせらみかるが担当している。
そして、2022年8月に天落記Ⅱが公開されることが発表され、1〜6話イッキ見上映の最後に8月18日から21日までに第二部の7話から10話が投稿された。
あらすじ
零次時代篇
小根島葉蔵の元に、軍から逃げてきた彼の幼馴染の紗尾論吉が逃げてくる。軍の機密のものを売ってくれと来たのだ。そこに問屋冨太郎が現れ、神社の御神体を持ってきてもらうように頼む。それは論吉の持ってきたものと似ていた。帰ろうとした時に、謎の男がその水晶を狙って現れ……!?
天暮時代篇
奉公先から逃げてきた小根島弾斗と葉臼の兄弟。借金に追われていたところに大条宇都らが現れる。彼らに借金を肩代わりしてもらうために協力するが……!?
登場人物
注意:ここでは本編のネタバレ等を含みます。裏のキャラクター設定を含んでおります。この登場人物紹介は読まなくても楽しめますので、一度まだ見てない方はご覧になってから次を読むことをオススメします。
我々だ公式Twitterでは、キャラやマップなどの裏設定が公開されている。
零次時代篇
小根島葉蔵(コネシマ)
『オレの力でビッグになったる!』
金持ち商人の一人息子。
金髪で麦わら帽子を被っていて、#のマークのようなものが散りばめられた水色の浴衣のような服に袴を履いて下駄を履き、葉っぱを咥えているといった服装をしている。頬にはバツ模様。
紗尾論吉とは幼馴染で、彼のことを論吉と呼ぶ。
ボンボンの青年で金には困っていないが、”ビッグになりたい”と夢見ている。
楽天的で事業家に向かない性格だが、先祖の小根島葉臼が一代で財を成したことに憧れて親の力を借りずにビッグになろうという野心がある。
ひと財産築けそうな新事業に興味を持ちがち。
紗尾論吉(シャオロン)
『軍の狗なんてごめんだぜ!』
軍から脱走した葉蔵の幼馴染。
茶髪で軍服を着崩したような服装で、豚の髪留めをつけている。立ち絵では羽織は手に持っている。
新時代の波に乗るべく軍隊に自ら志願したが、軍の訓練が厳しかったり、上司からイビられたことからその腹いせに機密を持ち逃げして逃走。
新しいことや楽しいことが大好き。
第二部ではしっかりと軍服を着ているが赤賀より階級が低いせいか服装がやや違う。
問屋冨太郎(トントン)
『「常連さん」、まいど』
炭鉱を営む商家の若旦那。
赤い和服にマフラーを着た恰幅の良い豚の姿をしている。
彼の問屋家では商家を営んでおり、最近では炭鉱事業に着手した。事業は手広く、大陸の商人が出入りするという噂もある。
葉蔵とは親が同郷で甥のような存在。
水晶を持って帰ってきた葉蔵に、自分の家に伝わる情報から水晶を4つ集めると大陸への道が開くことを教える。
葉蔵と論吉に御神体である水晶を持ってくるよう頼むが……!?
赤賀実朋(赤髪のとも)
『大事なものなんだ。返してくれるよね?』
赤い髪にチェック柄のトレンチコートに黒いコートを着ている。
炭鉱で閉じ込められていた葉蔵と論吉を、入口を爆破することで助けた。
実業家と名乗り、新しい事業に使う土地を探して歩いていると説明。
しかし、本当は民草を守る正義の軍人。
動乱期に名を上げ、上司からも絶大な信頼を得ている。階級は中尉。
盗まれた水晶の奪還任務に自ら志願。論吉が盗んだ水晶を奪い返すために金色の銃を持って襲い掛かる。
邪魔が入ったことで失敗し雷が落ちるもののタイムスリップする。
第二部では深緑に赤の紐や線が入った軍服を着ている。
天暮時代
小根島葉臼(コネシマ)
『貧乏は終わり!一発逆転や!』
一発逆転系貧乏百姓男子。
金髪に黒い烏帽子、水色の着物を着ている。頬にはうずまき模様。
弾斗の兄。弾斗と合わせて宇都から弾斗葉臼(ぴくとはうす)と呼ばれる。
凶作の年に脱税方法を思いついた後親が脱税を続け役人に発覚し、年貢のカタに兄弟共々売られた。
奉公先から脱走し、弾斗と二人厚森村で貧乏暮らしをしている。
一発逆転を目指しており、一攫千金を目指してばかりいる。
借金に悩まされていたが、宇都と共に水晶を探すが最悪の展開に……!?
小根島弾斗(ぴくとはうす)
『葉臼ぅー、やめとけって…』
苦労人系貧乏百姓男子。
黒髪に黒い烏帽子、灰色の着物を着ている。
葉臼の弟。葉臼と合わせて宇都から弾斗葉臼(ぴくとはうす)と呼ばれる。
葉臼と共に奉公先から脱走し、厚森村に居着く。
平和主義者で兄の暴走癖には頭を悩ませつつも、家族として大切に思っている。
兄と一緒に苦労して来たので、平穏無事な暮らしを望んでいる。
大条宇都(鬱先生)
『この世は大体オレのもんやから』
高貴なる(?)大条家の息子。
青い着物を着て笏を持っていて、メガネのようなものをつけている。
名家・大条家の跡取り。
女と遊ぶ金欲しさに実家の蔵のものを売り捌いていたが、ある日「水晶の塊を4つ集めると皇帝になれる」という書物を見つけ、皇帝になるために智偉埜坊を伴って旅に出て、佐山に来る。
基本的にクズ。
小根島兄弟の借金を肩代わりすることを条件に二人を水晶探しに巻き込む。
智偉埜坊景信(チーノ)
『宇都…お前はなんてクズなんや』
大条家に仕える僧兵。
橙色の和服を着て扇子を持っていて、ぐるぐるメガネのようなものをつけている。
大条家に代々仕える家の生まれ。
戦いは苦手で、もっぱら仏の教えを学んでいた。
宇都から命じられ、水晶探しの旅で護衛を務める。
宇都のクズさには幼少期から手を焼いていて、宇都が旅によって人間的に成長してくれることを願っているが、彼のクズっぷりに振り回される。
焼火金作(ショッピ)
厚森村の借金取り。
紫色毛皮製の帽子と紫色の服を着ていて、刀を持っている。獣の爪痕のように見える顔の傷がある。
普段は温厚だが、あまりに返済がないと容赦なく人を不幸に陥れる。
小根島兄弟に金を貸していて、3日以内に返さないと家を燃やして村から追い出すと脅す。
第一部ではほとんど出番が無かったが、天暮時代の第8話では大きな見せ場が作られた。
ちなみに、この記事の最初にあるPVには彼の紹介はされていなかった。最後の写真には登場する。
どちらの時代にも登場する謎の人物
路傍浪助(ロボロ)
『邪魔するヤツは全員許さん』
水晶を探す謎の”天”の男。
本編の中では名前は基本的に登場しておらず、登場人物からは「天の奴」と呼ばれる。
水晶を持つ人物をツルハシで襲う。たまに近代武器を用いる。
零次時代に現れたが、天暮時代にもタイムスリップし現れる。
その正体や目的は第6話で明かされて、彼をモデルとした楽曲「テンラクキ」も作られた。
また、詳しい秘密はこちらを参照。
小木曽六弦(ゾム)
『水晶(クォーツ)を返しなさーい!』
水晶を探す謎の”緑”の男。
路傍と同じく本編の中では名前は登場しておらず、登場人物からは「緑の奴」と呼ばれる。
現代兵器のミサイルを駆使し、水晶を手に入れようとする。奪うではなく、毎回「返しなさーい」と言う。
どの時代にも神出鬼没に登場し、「これ以上世界線増えたら困んねん」と言ったり、身体に修復度があったり、他の人は倒されると「捕まった」と表示されるものの彼だけ「消えてしまった」と表示されたりと、謎が多い。
彼の素性や目的は第9話などで明かされている。
また、彼だけTwitterのキャラ設定も文字化けしている。これは第二部で秘密が明かされたからだと思われる。
第二部より登場する人物
紫弐守(しにがみ)
『面白いじゃん、それ!僕に解明させろよ!』
好奇心に溢れる、仲間思いの研究者。
紫髪にメガネ、赤賀らと同じ軍服を着ている。作中では一度だけ女に間違われた。
零次政府軍の研究員。才能を買われて現在の職に就いた。
軍属ではあるが実戦経験はなくひ弱で、研究に専念している。
赤賀とは同郷で、駐屯地で偶然再会した。
赤賀がタイムスリップした話に食らいつき、半ば無理矢理行動を共にする。
大条空(鬱先生)
弱きをくじき強きを助ける元・貴族の一兵卒。
紗尾と同じ軍服を着ている。
紗尾を食べ方がなってないなどと難癖をつけて絡み、いびっていた。
智偉埜坊吉信(チーノ)
ワルになりきれない一般不良兵卒。
紗尾と同じ軍服を着ている。
空の腰巾着のようにしており、共に紗尾をいびる。
間諜(オスマン)
『あのお方は急いでるんだ…』
謎に包まれた大陸からの使者(?)。
中華服に似た服装をしている。
問屋家に現れる、謎の人物。応対する問太郎さえも、名前や素性を一切知らない。
正体は大陸の人物で「あのお方」と呼ばれるとある人物のために問太郎に水晶を集めることを急かす。
その「あのお方」はグレーの文字で書かれていたりオスマンが登場したことからこの人物ではないかといわれている。
ちなみに、我々だのマイクラ動画にオスマンが登場することが約四年ぶりで大きな反響を呼んだ。
江見昴(エーミール)
『政府を裏切るとは、ここで死んでもらおう』
軍に心酔する医師・研究員。
明るい茶髪に紐のついたメガネをつけており、黒い軍服を着ている。
他の人からは江見軍医と呼ばれている。
子供の頃は体が弱く、周囲からいじめられていたが人一倍頭が切れたため医学校に進学し、英国留学。
そこで海外の文化や技術の発展に大きな衝撃を受け、欧米列強を追い越すため屈強な国を作ろうとする。
水晶の魂が持つ強大な力に執着している。
軍の水晶を奪おうとした赤賀らを非国民と罵倒し捕まえる。
柄院透(ぺいんと)
全部本物じゃないとだめなんだ!
少年の心をもつ天才映画監督。
オレンジ色の髪に黄色いベレー帽、首元に「ぺ」のマークがついたオレンジ色のパーカーを着ていて映画監督のような服装。
和令時代の世界中に多くのファンを持つ有名な映画監督。
幼時から映画を愛し、常々リアリティのある映像を追求している。
映画から科学技術まで幅広い企業を擁する”非日常組”グループを率いている。
現代ともいえる和令時代の第10話に登場する。
楽曲
テンラクキ
第6話で公開された、マイクラ天落記の主題歌。
我々だ初の歌が存在するオリジナル楽曲。
音楽をチームヨジゲンムジカのタケモトが、歌詞を機関室の主役は我々だ!の坩堝が、歌唱をせらみかるが担当している。
第6話に挿入され、映像や歌詞などから路傍浪助の心情を歌った曲と思われる。
歌詞はこちらを参照。
フルバージョンがニコニコチャンネルにて有料配信されている。
あとはまつり
第10話で公開された、マイクラ天落記のエンディングテーマ。
テンラクキ同様音楽をチームヨジゲンムジカのタケモトが、歌詞を機関室の主役は我々だ!の坩堝が、歌唱をせらみかるが担当している。
歌詞はこちらを参照。
こちらもフルバージョンがニコニコチャンネルにて有料配信されている。