概要
「天野夏」とはNHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」の登場人物である。
物語の「天野家パート」の主要人物となる。
解説
演:宮本信子
徳永えり(若き日の夏)
天野春子の故郷である北三陸で暮らしている春子の母親、即ちアキのお婆ちゃん。
通称「夏ばっぱ」。
御年64歳でありながら現役最年長の海女であり、「海女クラブ」の会長も務める。
他に、軽食&喫茶「リアス」(昼間)とスナック「梨明日」(夜)を営む。
また「リアスのウニ丼」を製造販売しており、通称「夏ばっぱのウニ丼」とも呼ばれ親しまれている。
袖が浜の重鎮でありリーダー的存在。
そのリーダーシップで海女たちを初め、地元の人たちから尊敬され頼りにされている。
また、昔々のとある出来事がきっかけで「袖が浜のアイドル」として人気を誇った事がある。
「来る者は拒まず、去る者は追わず」が信条。
物語冒頭で、24年振りに突然帰ってきた春子とアキの親子と北三陸で同居し、共に生活する事になる。
家出同然に上京した春子に対しては冷たいが、孫のアキは可愛がり、夏がきっかけでアキは海女になる事を決めた。
夫である天野忠兵衛は遠洋漁業の漁師であるため、半ば別居生活であるが、夫婦仲は悪くなく、時には新婚のように仲睦まじくなる。
先述したように春子に対しては冷たく当たっており、春子の方も夏に無理やり海女修行をさせられたり、アイドルになる夢を反対されている、と思っていたため、親子仲がこじれてしまっていた。
しかし、春子が帰郷し、アキとも一緒に同居し始めた事により、二人の仲はギクシャクとしつつも少しずつ変わっていく。
そしてアキがアイドルになるために上京する時に起こった二つの出来事が、親子の仲の転機となる。
一つ目は、春子がアキの進路について相談した時に、夏から「海女になれ、と勧める大人たちからお前を守ってやれなくてすまなかった」と謝罪されたこと。
二つ目は、家出同然に上京する春子を周囲に黙って送り出していた。
そしてワカメ採りに来ていた海岸で大漁旗を振りながら、三陸鉄道に乗った春子に声援を送り、見送っていたのだ。
(こちらは勉さんを通じて春子に伝えられた)
(この時、春子が夏の声援に気付かなかったのはだいたいこいつのせいである)
実は、夏はもともと春子のアイドルへの夢を応援していたのであった。
春子に冷たく当たっていたのは、昔、春子に対してしてやらなかった事の後悔の念で、顔向けが出来なかったからであった。
こうして親子の仲は、長い時と、アキの存在のおかげで氷解することになった。
この後、大吉と共に生まれて初めて上京し、あんべちゃんと正宗の案内で東京見物をしたり、鈴鹿ひろ美と仲良くなったり、昔々にデュエットした事があり憧れ続けていた橋幸夫(本人)と再会出来たり(「袖が浜のアイドル」となったのはこれがきっかけ)
そしてその疲れから倒れてしまい、春子からの看病を受けたり、
東日本大震災発生後は、チリ地震津波の経験者として「浜辺で生きる者の想い」をアキに伝えながら、周囲を叱咤激励し、震災復興を盛り立てていくことになる。
そして鈴鹿ひろ美により「三代前からマーメイド」の言葉を贈られる事になる。