概要
「前髪クネ男」とは、NHK朝の連続ドラマ小説「あまちゃん」に登場するとある登場人物の、蔑称転じて通称転じて、今ではこの登場人物を演じた「勝地涼」の愛称である。
その課程については下記の解説を参照のこと。
解説
主人公:天野アキはドラマ本編で、女優:鈴鹿ひろ美に抜擢される形で、映画「潮騒のメモリー」の続編のもう一人の主人公役であり、鈴鹿の娘役にキャスティングされた。
いろいろちょっとした騒ぎは起こっていたが、それでもなんとか撮影は順調に進んでいた。
そんなある日の撮影日のこと。
アキの相手役として、アイドルダンスチーム「ZOO STREET BOYS」のメンバー:TOSHIYA(トシヤ)がやってきた。
ところが、
こいつがまあとんでもないチャラ男で、常に手鏡で前髪を気にしながらいじくっていたり、挙げ句に腰を前後左右にクネクネとさせていたため、アキから思いっきり嫌がられてしまう。
そしてアキがこっそり付けたあだ名が「前髪クネ男」。
ぶっちゃけ蔑称である。
そして映画の中で、なんとアキとキスシーンを演じる事になってしまう。
もちろんアキは嫌だったけど、お仕事なので我慢する事にした。
のだが、
キスシーンの本番前に突如、TOSHIYA本人から、「自分のファンからのイメージ悪化」を理由に、アキとキスをする事を拒否してきた。
仕方ないので撮影する角度を調整して、それっぽく映す事で解決したが、アキにとっては幸いだっのか、それとも(笑涙)
また「貪る」を「踊る」と読み間違えて荒巻太一が怒るなど、荒巻ですら持て余すキャラクターであった。
で、
この「前髪クネ男」128話の、たったの1話しか出ていないのにも関わらず、ファンに強烈なインパクトを与えた。
それは最終回後にpixivに投稿された「あまちゃん」登場人物集合絵に、何故かこの「前髪クネ男」がいる作品がある事からも窺える。
※右下。
※左上。
※上部少し左。
勝地涼について
この「前髪クネ男」を演じた「勝地涼」は、れっきとした俳優である。
当時はいわゆる下積み時代であり、ドラマや映画や舞台、そして声優の経験も積んでいた。
そして勝地がとある舞台に参加した時に出会ったのが脚本家:宮藤官九郎。
勝地の「どんな変な役でもこなそうとする、演技に対する生真面目さ」を気に入ったクドカンは、勝地をなんとかして全国区にしようと企んだ。
それがこの「あまちゃん」の「前髪クネ男」のキャスティングだった。
そして「前髪クネ男」の前髪腰クネキモ演技を直接指導したのが、他ならぬ荒巻太一役の古田新太であった。
勝地涼、『あまちゃん』“前髪クネ男”誕生の裏に古田新太との猛特訓|ニフティニュース
この時、勝地は古田新太に「お前、NHKに爪痕残したぞ!!」と告げられた。
そしてそれは本当の事となる。
「前髪クネ男」と同時期に、NHK大河ドラマ『八重の桜』で「山川健次郎」役で登場しており、「全然チャラく無い前髪クネ男が出てる!!」とTwitterで騒然となり、
あまちゃん前髪クネ男が「八重の桜」再放送で登場、チャラさ無し、驚きのタイムライン! - Togetter
また、前田敦子(しかもよりにもよって「GMT47」の元ネタ「AKB48」の元メンバー)と結婚した時もTwitterでひと騒ぎとなった。
元AKBあっちゃん、前髪クネ男の嫁となる『勝地涼と前田敦子が結婚!交際半年足らずでのスピード婚』/『みんな前髪クネ男言いすぎや』 - Togetter
確かに「前髪クネ男」と言い過ぎである(笑涙)
そして2019年現在、NHK大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』に、主人公「金栗四三」の同郷の友人「美川秀信」役で出演している。
それがまあ、またこんな更にクネクネが進化した髪型をしていたり、また更に濃い役を演じてるため、
「天パ眼鏡」やら「全体的にクネ男」やら「全髪クネ男」やら、めっちゃ言われ放題である。
「あまちゃん」ファンは、「前髪クネ男」の活躍を今でも暖かく見守っている。
関連タグ
1クールのレギュラーより1回の伝説:当時、上記の『八重の桜』に加え月9『SUMMER NUDE』でもレギュラー役を持っていたので、これを地でゆく結果となった。