概要
「水口琢磨」とは、NHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」の登場人物である。
また、更にいろいろあって、男性キャラとしては作品一の人気を誇るキャラクターとなっていった。
解説
演:松田龍平
天野アキたちが住む北三陸市にふらりとやってきた、考古学を専攻している大学生の青年。
ふと目に留まった琥珀が気になり、琥珀職人である小田勉に弟子入りすると同時に、北三陸の人びとと触れ合うようになっていく。
基本的に無愛想なため、北三陸の人びとに一旦は怪しまれるが、なんだかんだで受け入れられ、一部の人たちからは「ミズタク」と呼ばれるようになっていく。
またこの「ミズタク」はファンの間の愛称になっていく。
しかしてその正体は、東京にある芸能事務所「オフィス・ハートフル」のスカウトマン兼マネージャーであり、事務所社長である荒巻太一の弟子的存在。
北三陸にやってきたのもアイドルグループ「GMT47」の、岩手県での有望な候補者の選定及びスカウトのためにやってきたのだ。
アイドルを目指していたアキと足立ユイに目を付け事務所側に随時報告していた。
そしてアキとユイに正体がバレてからは二人を正式にスカウトし、上京するよう誘いを掛けた。
※これは少し間違い。
残念ながらユイは上京出来なかったが、アキが上京して以降は荒巻によって「GMT47」改め「GMT6」のチーフマネージャーに抜擢される。
そしてGMT6に加入したアキを通して、自身の才能と能力、そして今後の進路と向き合うようになる。
アキが「潮騒のメモリー」絡みで事務所を脱退後、水口もアキを追い掛けるように事務所を辞め、アキの個人事務所である「スリーJプロダクション」社長:春子の「贔屓目無しの選出」により採用されそのチーフマネージャーになり、実質的な「天野アキ専任マネージャー」となる。
普段は無愛想だが、その内面には熱い物を持っている。
GMT時代から弱音を吐くアキの相談に応じるなど、実は割と面倒見も良い。
琥珀職人の小田勉から、琥珀磨きをアイドル育成に例えた言葉を貰い、それに感銘を受け、「琥珀と同様に、アイドルの原石を見付け、それを磨き上げる」事に楽しさを見出していく。
東日本大震災発生の後、アキが北三陸に帰郷する事を後押しした。
その後「自身にとってのアイドルの原石」であるアキのマネージメントを続けるべく事務所を辞め
ようとしたところ、春子の計らいで「スリーJプロダクション 岩手北三陸支社長」として転勤扱いとなり、晴れて天野アキと足立ユイのユニット「潮騒のメモリーズ」専属マネージャーとなった。
ちなみに琥珀職人の小田勉とは、スカウトマンとしての正体がバレた時に「騙された」と考えた小田勉から殴られ破門されていた。
しかし前述の「琥珀磨きとアイドルの原石」の言葉が水口自身の道を見出すきっかけとなった事から、北三陸に戻ると同時に改めて弟子入りし、「本当の師弟関係」となっている。
「ミズタク」人気
前述のように水口琢磨は「あまちゃん」の中で男性の登場人物としては一番の人気を誇っている。
それは本編で何事かが起こるたびに、ネット、特にTwitterがひと騒ぎになる状態であった。
- クールで無愛想、けれども時折発露される熱さ、あと「中身の無い辞表を出す」天然ボケ、というキャラクターの、いわゆるギャップ萌え。
- 天野アキとの絶妙な距離感を保った関係。
- 琥珀磨きを通して自身を見つめ直し、模索し、成長していく「もう一人の主人公」であったこと。
がその要因である。
特に本編中でたびたび出ていた「アキとの関係」は、
- アキが「恋愛禁止」の契約を破り種市浩一との交際を始めたことを見破り、なおかつ種市を叱責したり、その後も種市のことを「一般人」と呼び煽る。
- GMTのメンバーから「アキに惚れてるのでは?」と指摘される。
- 水口がアキの事を「なんかかわいいですよね…」と愚痴り、春子から気持ち悪がられる。
- 本編中で「帰ってきたアキに思わず抱きつく」。
などなど、「アイドルとマネージャー」に止まらない関係が示唆されていき、
そしてキャストである松田龍平も「水口はアキを異性として見ているのではないか」と解釈して演じたため、
「アキはミズタクとくっついちゃえばいいのに」
と考えるファンもかなりいた。
※これは何か違う。
まあ他の男性陣が、アキに一目惚れしたのに他の女に目移りしてしまったり、アキから一目惚れされたのに他の女(ユイ)と付き合ってしまったり(結局最終的にはアキとくっついたけど)、といった塩梅なのでさもありなん。
これら諸々の「ミズタク人気」のため、pixivでも多数の「ミズタク関連作品」が投稿されている。
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