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妹は思春期

いもうとはししゅんき

氏家ト全作のギャグ4コマ漫画『妹は思春期』(およびその関連作)を指す。
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氏家ト全の処女作にして代表作であり、同氏の、下ネタ・エロネタを交えたギャグを主流とする作風を確立した作品。掲載は別冊ヤングマガジン、後に週刊ヤングマガジンに移籍し、連載期間は2001年から2007年へ及ぶ長期連載となった。


『妹はひまわり組』を始めとする、複数の関連作品(スピンオフ作品・出張作)が存在する。本項ではそれらの関連作も含めて紹介する。


妹は思春期

あらすじ

異性経験がないのに、人並み外れて性的なことへの興味が強い城島カナミと、その兄シンジをメインとしたキャラ達の下ネタまみれな日常を描く。

登場人物

長期連載となったこともあり、登場人物が多い。このため、以下ではグループ分けして紹介する。

(別途、キャラ毎の記事を作った場合は本項の解説を削除してしまって構いません)


城島兄弟

本作の主人公となる兄妹。

  • 城島カナミ

本作の主役。知識と興味ばかり先行しているが、男性経験はない色ボケキャラ。なぜかローションやバイブなどの「大人のおもちゃ」を所持しているが、家庭的で成績も優秀。ちなみに、氏家作品には必ずこのテの「性経験がないのに耳年増な色ボケキャラ」が登場するが、彼女がその元祖であるキャラ。(本作の題名を文字って思春期キャラとも呼ぶ)

  • 城島シンジ

カナミの兄で、ツッコミ役。性知識(興味)のあらゆる面で妹に先行されてしまっており、部屋に隠しているエロ本やエロビデオ、果ては性処理の痕跡まで妹に把握されてしまっている。性興味は人並みレベルにあるのだが、妹絡みの変人(変態)に囲まれているせいか、(彼に好意を寄せている女性キャラの多さに反し、)実際の女性への関心は薄そうである。童貞。


カナミの同級生たち

カナミとその同級生をメインとした5人組。

  • 矢野アキ

カナミの同級生。通称アキちゃん。ガサツで頭が悪いことを気にしているが、作中の役割は常識人としてカナミたちの色ボケに突っ込むことである。作中数少ない常識人(ツッコミ役)として読者からの人気が高い。

  • 岩瀬ショーコ

カナミの同級生。当初はアキ同様に常識人キャラとして登場するも、連載が進み、彼氏絡みの話(ノロケ)が多くなるにつれ変態キャラ化した。

  • 黒田マナカ

カナミの幼馴染み。官能小説家を目指しており、なぜか常に貞操帯をつけている。カナミ同様に異性経験がない耳年増色ボケキャラ。毒舌で、年上にも容赦ない発言をする。小宮山先生とは犬猿の仲。

  • 金城カオル

単行本5巻以降に登場する、ショーコの親友。彼女のみカナミたちと異なる高校に通っている。カナミ、マナカと真逆に、超がつくほどの純情(ピュア)キャラで、性知識はほぼ皆無。おかげでカナミたちの色ボケを全く意に介さず、からかわれていても気づかないことも多々。快活なスポーツ少女でもある。


シンジの同級生たち

風紀委員であるシンジと今岡ナツミを中心とする4人組。男(新井カズヤ)が色ボケ役、女性が常識人(ツッコミ役)という、他のグループと真逆の構図となっている。

  • 新井カズヤ

シンジの同級生。清々しいまでのセクハラキャラで、自分の性的嗜好や行為をあけっぴろげに話すバカキャラ。今岡ナツミに気がある。ドM。ちなみに氏家作品で男性キャラ同士の下ネタのやりとりが見られるのは彼とシンジのやりとりのみであり、色々貴重なキャラ。

  • 今岡ナツミ

シンジの同級生で、ともに風紀委員を務める世話好きの女の子。作中、シンジに気があるような描写が見られるが、カズヤの色ボケ(セクハラ)に対し暴力的に突っ込むことが多いためか、シンジに少し怖がられている。

  • ケイ

ナツミの友人。カズヤの色ボケ(セクハラ)に対処できない気弱な娘。連載初期はキョウコと呼ばれていた。


教師陣

オープンな下ネタキャラ(オヤジキャラ)である小宮山先生をメインとする。教師という役割もあり、教師陣内での絡みより、生徒(城島兄妹とその同級生)と絡んだ話が多い。名前が登場しても目立つ登場機会のないキャラ(山本先生など)も結構いる。

  • 小宮山先生

化学教師で、常に白衣を着用している。臆面もなく下ネタを振りかざすオープンな下ネタキャラ(オヤジキャラ)。授業中にも下ネタを連発するような人なのに、なぜか風紀委員担任。その役柄もあり、生徒との接点も多いようである。

  • 加藤キョウコ

子供持ちの人妻教師。教師陣中の小宮山先生へのツッコミ役。

  • 坪井先生

新人教師で、カナミ達のクラスの担任。小宮山先生から間違った師事を受けているがために、担当クラスで下ネタをすべらせては落ち込むかわいそうなヒト。

  • マリア・ルーズベルト

通称マリア先生。単行本5巻以降に登場する。レズキャラ、男嫌い。小宮山先生と飲み仲間であり、おかげで変態度合にも磨きがかかってしまっている。アキやミホを狙っている。


いたいけな・・・

シンジに片思いする少女・叶ミホ。彼女がメインの話は、サブタイトルが「いたいけな~」となることが多い。ミホはカナミと同学年だが、カナミたちと仲良くなるのは単行本最終巻ごろ。

  • 叶ミホ

シンジの後輩で、シンジに片思いをしている。シンジにアタックするチャンスを窺うも、臆病だったり、相談相手が小宮山先生だったりするせいで、思いがずっと空回りしている。本来は純情なキャラだったが、連載中長期に渡って小宮山先生に性知識を叩き込まれた結果、シンジに「妹と同じ人種」と思わるまでに色ボケキャラ化した。


エーコと同級生たち

シンジ、カナミのいとこで中学生のエーコと、その同級生2人の3人組。単行本2巻から登場する。また、5巻まではエーコに淡い恋心を持つ同級生(伊藤?山田?)も度々登場する。

  • 関川エーコ

シンジ、カナミのいとこ。血筋かカナミの影響下は不明だが、カナミと似たような性質のキャラ。毎年、城島家に泊まりに来てはシンジの部屋からエロ本を盗んでいく。

  • 福浦マホ

エーコの同級生で、同じ部活(テニス部)。アキ同様にノーマル側の人間で、この3人組のなかでのつっこみ役。

  • 吉見チカ

エーコの同級生で、図書委員。影の薄いキャラが特徴だったはずだが、シンジに恋心を抱いてからはエーコより登場機会を増やしていた。


特徴

氏家ト全のデビュー作にして、同氏の下ネタギャグの作風を確立した作品。


掲載が青年誌(ヤングマガジン)であったため、ディープな下ネタが多く見受けられるのが特徴となっている。

同氏の他の連載作品はすべて少年誌(週刊少年マガジン)掲載をメインとしていて、ディープなネタは抑え目なため、『女子大生家庭教師濱中アイ』『生徒会役員共』などで氏家ト全を知った人には抵抗があるかもしれない。


また、デビュー作ということもあって初期は特に線が粗く、絵柄が安定しなかったが、『女子大生家庭教師濱中アイ』との並行連載時期(2003-2006年、単行本3~7巻頃)を通して絵柄に安定感が増し、同時にデフォルメが多用されるようになってきた。


(追加コメント欄)

  • 青年誌4コマ漫画形式での初連載とあってか、他の氏家作品よりキャラの作りこみが浅く、淡々と下ネタ4コマが展開されている特色がある。この特色が手伝ってか、本作のネタを他作品のキャラで置き換えて展開する形のパロディ作品が多い傾向がある。
  • 1巻で「2巻目が出る保証はありません」という旨の作者コメントがあることからも、長期連載を想定したキャラや設定作りがされていなかったことが伺われる。実際には7年間(単行本全10巻)に及ぶ長期連載となったため、部分的な設定の矛盾はご愛敬。
  • ツッコミ役陣がいわゆる「ノリツッコミ」的な突っ込みも駆使するのも本作の特徴といえる。(→青年誌連載のため、下ネタへのツッコミがやや具体的になっている)

関連作品

『妹はひまわり組』

『妹は思春期』の出張版で、別冊ヤングマガジン掲載。

カナミをメインとする幼稚園での日常を描く。元々はカナミの幼少期の様子を独立作(スピンオフ)とした作品であり、マナカが引っ越しする際に行われたお別れ会を最終回とした。


登場キャラ

  • 城島カナミ

主役。幼稚園児にして既に豊富な性知識を持ち、下ネタを連発する。

  • 城島シンジ

カナミの兄。当時はまだノーマルな7歳児で、妹の色ボケに全くつっこめていない。

  • ヨシオ

カナミと同じひまわり組の園児。カナミの色ボケに意味もわからず巻き込まれて(楽しんで?)いる。

  • 黒田マナカ

転入生。カナミ同様、幼稚園児にして既に官能小説を嗜む程の性知識を持つ。

  • 吉岡マユ

転入生。下ネタまみれなダジャレをふりまわしては、自分自身で爆笑しそうになるのを抑えるハイテンションな園児。

  • 宮本レイコ

幼稚園の先生。本作でのツッコミ役。異性関係と胸が薄いことを気にしており、マナカや佐々岡先生に心ないことを言われることも多々。

  • 佐々岡アヤ

幼稚園の先生。過去に水商売をしていたことを仄めかしており、数々の色ボケをかまそうとしては、宮本先生に止められている。

  • 長渕ハジメ

幼稚園の園長。当初は真面目な初老キャラだったが、ミナコ登場以降は変態キャラ化した。年のせいかEDであり、散々ネタにもされている。

  • 長渕ミナコ

園長先生の若奥様。なぜか幼稚園に平気で入ってきては、アブノーマルな方向の夫婦の営みをしようとする天然系な色ボケキャラ。ペド。


その他

みなみけ』の作者桜場コハルとの共作4コマ漫画『みなみけも妹も思春期』が単行本9巻に収録されている。


関連動画

[nicovideo:sm949619]


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