概要
実物では『学問のすゝめ』の表記になっている。
1872-76年にかけて刊行された啓蒙書で、発行部数300万部を超える大ベストセラーになった。
学問のすすめの冒頭に出てくる一節「天は人のを造らず、人の下に人を造らず」は有名。
この一節は万人の平等を主張していると一般には解釈されているが、この一文の後には賢い人と愚かな人、貧しい人・富む人の社会的格差は学ぶか学ばないかであると主張している。
学問のすすめは故郷の豊前国中津藩(現在の大分県中津市)に学校を開くにあたり、なぜ学問をすべきなのかを中律だけでなく広く世間に公表して益を広げるのがよいのではないかと薦められたため、慶応義塾で印刷されたのが成り立ち。