孫亮
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そんりょう
孫亮とは、三国時代の孫呉の第2代皇帝である。字は子明。
孫権の7男で、多くの異母兄が存在する事から一般に帝位に就く可能性は薄かったが、父にかわいがられたせいで後継者として有力視されていた。二宮の変により皇太子に擁立される。
しかし孫亮は、僅か9歳で皇帝の位に就く事になる当然統治できるわけないので実際は重臣たちの傀儡であり、専横する孫綝の誅殺を謀ったが、事前に計画が発覚し、失敗。廃位され会稽王に落とされた。その後は孫亮が再び皇帝になるという流言と孫亮が巫に祈祷を行わせ呪言を吐いているという誣告を理由に、孫亮を侯官侯に落とし(侯官は今の福建省福州市)、任地に向かわせた。その途上で孫亮は自殺した(毒殺とも)。
『三国志』の編者の陳寿は、「孫亮は幼少であったのに、良い補佐役を得ることが出来なかった。彼が退位させられたのは当然の成り行きである」と評している。また孫権の晩年の老害っぷりを示す逸話であることからそれなりの知名度はあるものの三国時代の皇帝で最も遅く項目が建てられたのである。
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