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小悪魔教師サイコ

こあくまきょうしさいこ

日本の漫画・小説作品。原作は三石メガネのビジュアルノベル。ダークヒロイン葛西心春が問題のある生徒をあの世に送る事により更生させていく。
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概要編集

原作タイトルは「小悪魔教師♡サイコ」。

原作は2020年にe-Storyサービス「peep(ピープ)」でチャット小説として三石メガネにより発表された作品。


原作は三石メガネで、漫画版はぶんか社の「comic ヤミツキ」にて連載されている合田蛍冬作画のものと、peep他で配信されているtaskey STUDIO(キャラクター原案・ネーム:高野ヒノ)作画のタテヨミ版の二種類が存在し、いずれも大まかなストーリーは同じだがキャラクターデザインは全く異なる。

小悪魔教師にしてサイコパスのダークヒロイン葛西心春を主人公としたバイオレンスサスペンスである。

一時期、合田版がネットの広告として頻繁に表示されていた時期があり、未読のユーザーでも作品名は知っているという方も少なからずいると思われる。


ストーリー編集

私立睦月高校。ここは不良生徒が多い典型的な不良高校であり、特に問題児の多いクラスにて生徒による「担任いじめ」が発生し担任教師は自殺未遂をし休職することになってしまった。

そんな問題ばかりのクラスに臨時の新任教師の葛西心春がやって来た。

生徒達はこれまで通り担任いじめを遂行するが、実は心春には裏の顔があり…


主な登場人物編集

主人公編集

葛西心春編集

本作の主人公。

23歳の美人新人教師。一見、どんな事にも動じない抜けた性格だと思われていたがその実態は…

詳細は本人の項目を参照。

私立睦月高校2年B組編集

物語開始当初の舞台。生徒が平然と喫煙や化粧をしているなど、典型的な不良クラスであり教師達も頭を抱えている。

秋月竜斗編集

クラスを仕切っていたリーダー格。見た目は不良らしからぬ爽やかな少年だが、本質は他の不良生徒らと変わらない卑屈な性格。

後述の兄の件もあり素直になれない部分があり、これが彼にとって最悪な運命を辿る引き金になってしまう。

その兄から貰ったナイフを大切にしており、彼女である金沢にも別のナイフをプレゼントするなどかなり痛い事をしている

最終的には心春に人生を木っ端微塵にされてしまうが、ある意味ではこれまでの素行の悪さが跳ね返ってきた自業自得とも言える末路であり、何とも言い難い幕引きとなる。

金沢綾羽編集

2年B組のもう一人のリーダー格にして秋月の恋人。

典型的な女王様気質であり、クラスメートの佐々木を使って後述の冬川に対して性的いじめを指示するなど、自らは手を下さずにあれこれやらせるというかなりのクズ女。

しかし、彼女は心春の目指す「理想的なクラス」に最も邪魔な存在であり、最初に狙われる事に…

両親が共働きで家にいないことが多いのを狙い目に心春に侵入され、地獄のような暴行を受ける。

心春の心理的推理から、金沢は両親から愛されておらず片親なのに親から愛されていた冬川が羨ましいから妬みで苛めていたのではと突かれ、更に親から愛されていない彼女が救われる術は「(綾羽自身が)死ぬことです」と宣告され心春によって凄惨な最期を迎える。

しかも、心春が殺害に使用した凶器は体育の時間に秋月の服から奪ったナイフであった…

彼女の死は心春の罠によって呼び出され遺体を直接見た秋月や彼女の取り巻き二人に特に大きな心の傷を植え付けた。


佐々木陸編集

見た目通りのチャラ男であり(髪型は合田版では上部のみ金髪、タテヨミ版では全部ピンク色で後ろ髪が長めのヤンキースタイル)、かなりの女好き。

冬川に対して性的暴行を加えた人物(一応、玩具を挿入するのみに留まっており自分のモノは入れてはいない)。

心春に対しては上述の二人の様に敵意はそこまで無いが、金沢死亡後に心春への復讐を誓う秋月に乗せられ心春を襲う作戦に出る。

が、これが彼の運の尽きだった。最期は心春の作戦にまんまと引っ掛かりナイフで首を刺されで死亡。

その後、またしても心春の策略で彼を殺害したのは秋月であるとする為の素材として利用される。

死亡前に心春によって美味しい思いをさせて貰えた事が彼にとって最大の至福の時か。

秋月の愚策に乗った事で死亡する羽目になってしまったが、心春としては彼の将来を鑑みて死んで良かったのだと少し哀れみつつも自身の行いを正当化した。

冬川アザミ編集

主に金沢の逆恨みからいじめのターゲットにされていた眼鏡っ娘

性的暴行やそれを写した写真を撮られた事で絶望の淵に立たされていた所に心春が赴任し、彼女の運命を大きく変える事になる。

自分の為にクラスの問題を解決し奔走する心春の姿を見て彼女を尊敬しているが、実際にはアザミは心春にとって自分の「理想的なクラス」を構築する為に利用していたに過ぎず、便利な子だとしか思われていなかった。

が、それを知らないアザミにとっては天使の様な存在であり心春の隠蔽工作にも知らぬとはいえ協力し見事に成功させている。

金沢死亡後、彼女に苛められていたから恨みがあった筈だと取り巻きの二人に言い掛かりを付けられ暴力を振るわれていたが、心春に促され二人は改心。

この二人と和解し最終的には友達として上手く付き合う事が出来るようになっていた(タテヨミ版にて、和解後は三人で遊んだりして今まで味わえなかった楽しい学校生活を送れている姿が描かれている)。

最終的に、役目を終え離任する事になった心春を三人で涙ながらに見送った。

金沢の取り巻き二人編集

ドラマ版でそれぞれ「時松真夏」「水原ナナ」と命名されているが漫画版ではいずれの作品でも名前は不明。

金沢の取り巻きで、一緒になって冬川をいじめていた。

この内の一人はいじめ現場に立ち入った心春によって腹パンされている。

後の言動を見るに二人とも金沢に対して友情は持っていた模様。

金沢死亡後は二人とも大きく取り乱し冬川に対して言い掛かりをつけていたが、心春に促された事により改心し冬川とも和解。

その後三人は友達となり大きな問題を起こす事無く充実した学校生活を送り、離任式では心春に改心させてくれたことを感謝しつつ冬川と同様に涙ながらに心春を見送った。

この為か改心後は心春も二人に制裁を加える事は特になく、離任式でも二人に対して笑顔で別れの言葉を送っている。

秋月タクト編集

竜斗の兄で、心春とは同級生。

小学生時代に不慮の事故で寝たきりになっており、心春も定期的にお見舞いに来ている様だが…

実は、この事故の原因は心春によるものであり、その原因となったキッカケも彼女を振り向かせる為にわざと嫌がる事ばかりしていたが、ある日彼女が興味本位で小動物を惨殺していた所を目撃しそれを先生に言おうとした所で階段で彼女に後ろから突き落とされた。

心春は普段こそ顔に出さなかったが嫌がらせ自体は非常に不快に思っており、見舞いに来るのも動けない彼に対して復讐の如く言葉で罵り精神的な苦痛を与える為という狂ったものだった。

それを知らない彼の母は、「他のクラスメートはもう誰も来なくなったのに今でもお見舞いに来てくれるいい子」だと心春を高評価していた。


外部リンク編集

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