山田浅右衛門
やまだあさえもん
山田浅右衛門とは、江戸時代から明治にかけて存在した「御様御用(おためしごよう)」の役職を代々務めた一門の当主の名である。
御様御用とは試剣術を行う役職で、試剣術とは要するに刀の試し切り。
当時、刀は実際に人間を斬る試し切りで切れ味を試し、その切れ味に応じて「三ツ胴(重ねた人間の胴体を3人まとめて叩き切った)」といった格付けのようなものがされていた。
しかし江戸時代はもはや太平の世。試し切りのためといってもそうそう都合よく斬っていい死体などない。
それに下手な人間が斬れば、試し切りでせっかくの刀を破損させてしまいかねない。
そこで、専業の試剣術の技術者が死罪の罪人を使って業務を遂行することになった。
それだけでなく、死罪の罪人を扱うことから、一刀のもとに首を落とし苦しませず死なせるための技術を要求されるようになり、死刑執行人としての役割も兼ねるようになったのである。
ちなみに御様御用は腰元奉行の配下にあるれっきとした幕臣である。
が、立場上は浪人のままに留め置かれた。これは「死の穢れを嫌った」とか「世襲にしてしまうと技術のない者が継がなければならない」などと諸説あるが、はっきりしたことはわかってない。
なお、技術のない者が継ぐことのないように山田浅右衛門は多数の弟子を取り、血の繋がりがなくとも最も上手く人を斬れる者が代々山田浅右衛門の名を継いでいった。
血筋でなく技によって継がれた一門はこの時代にしては珍しい。
試し切りの依頼は他に合法的に試せるところがないためひっきりなしに来ていたほか、死体を使って薬を作って販売するなどしていたため、幕府からの石高は少ないが収入はかなり多く、とても裕福だったらしい。
このあたりは同じくフランスの死刑執行人一族、サンソン家と似ているところも見受けられる。
代々ムッシュ・ド・パリを務めたフランスの死刑執行人、サンソン家の一人
山田浅右衛門を主題に取り入れた漫画作品。此方の表記は『山田浅ェ門』となっている。
暴れん坊将軍の初期から第7シリーズまで同役を演じていた。
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山田浅右衛門(※※)
山田浅右衛門※代目のお話です 浅右衛門と朝右衛門で悩んでます でも、浅右衛門は古くからあるし、朝右衛門だと多少わかりやすい…と思い、浅右衛門を使用してます そのうち、このシリーズの最初or最後のページにその人について書こうと思ってます ぶっちゃけ、書くのがめんどくさいのは神様だけなんだよね… 神様達、繋がりが多すぎてよく分からん 誤字してました、ごめんなさいm(_ _)m 公開した後に気付くと恥ずかしい…3,002文字pixiv小説作品