「乗りかかった船だしな」
「それに誰かが面倒見ないと駄目だろアレは」
概要
SICKHACKのドラム担当。中性的な外見でライブの観客からは「志麻様」とも呼ばれる。物語の開始時点では25歳。
星歌の大学時代の後輩の一人であり、彼女を「伊地知先輩」と呼んでいる。
プロフィール
人物
割と常識的な性格をしており、リーダーの廣井きくりの奇行によるトラブルには辟易している。
2巻にて結束バンドの面々と出会った際は「うちの廣井がご迷惑おかけしてるようで」とお詫びの品を渡していた。お詫びの品を毎日のように補充することで菓子屋からは有名なお客らしい。
廣井だけでなくメンバーの清水イライザのオタク趣味もイマイチわからないらしい、が彼女の同人漫画執筆に関わって今では担当編集の様になっている。
ライブ後は廣井への怒りをドラムに叩きつけるのが常らしいが、廣井曰く「わたしがいたおかげであんなにドラムが上手くなった」とのこと。
後藤ひとりからは『見失いそうになる変拍子を完璧に叩くドラム』と評された。
SICKHACKの結成時からの古参メンバーであり、大学時代にきくりに誘われる形で加入した。
前述の通りきくりの奇行に頭を悩ませつつも、「乗りかかった船だしな」「それに誰かが面倒見ないと駄目だろアレは」とある程度割り切っている模様。訳あってきくりが48時間酒を抜いて素面に戻った時は星歌に感謝状を渡している。ちなみにきくりとは高校時代の同級生だが当時は殆ど会話をしたことがなかったらしい。
実家は芳文寺という寺院。廣井への怒りに対するストレス発散も兼ねて、大晦日には気合いを入れて除夜の鐘を鳴らしている。また、大学に行く前から嫌なことがあった日には仏具(木魚や鈴(りん))を叩きまくるのが日常であり(曰く「仏具の音は良い……心が穏やかになるんだ」)、これによってリズム感が鍛えられた模様。
余談
キャラ名について
「SICKHACK」のモデルである「八十八ヶ所巡礼」のメンバー、Kenzooooooo(ドラムと極道と含み笑い担当)が元ネタだと思われる。
もう一つの説として八十八ヶ所巡礼と同時期に活躍したサイケデリックロックバンドの嘘つきバービーの岩下優介が名字の由来という噂もあるが岩下優介はベースボーカルのため、こちらは偶然の一致の可能性が高い(八十八ヶ所巡礼と嘘つきバービーはドラムが上半身半裸ベースボーカルのスリーピース、ツーマンライブを演る仲だったと共通点が多い)。
ちなみに「極道の妻たち」シリーズで名を馳せた名女優、岩下志麻氏と同姓同名。
ただし有名人と同姓同名は意図していない場合でも(単に親が知らずに名付けた場合等)現実の名付けにおいても割と普通に起こり得ることのため、特に作者からそうだと明言されるまでは偶然の一致と見る方が良いだろう。