「ぼっち・ざ・ろっく!」に登場するキャラクターは、岩下志麻(ぼっち・ざ・ろっく!)を参照。
概要
1941年1月3日生まれ、東京都出身。本名は篠田 志麻(しのだ しま、旧姓・岩下)。俳優の父・野々村潔と元新劇女優の山岸美代子の長女として生まれた。
現在の所属事務所はグランパパプロダクション。
80年代からは下記の「極道の妻たち」の主役に代表されるような気が強く凛とした役が多く、「新極道の妻たち 惚れたら地獄」で演じたヤクザ組長夫人の「葬式マシンガン」などの名シーンは長く語り継がれている。
高齢に差し掛かると「トイレの神様」の祖母役(モデルになった植村花菜の実祖母も社長夫人であった)のような上品な家庭夫人の役もこなしている。
代表作の気性の激しい役どころとは裏腹にオフステージでは天然気味のおっとりしたところがあるという。
しかし趣味の陶芸や和服に関する造詣は深く、体力や体型維持のための運動にも手を抜かない職人気質なところもある。コロナ禍での自粛が最高潮だった時期には太極拳をオンラインで受講して体力を維持していた。
夫は映画監督の篠田正浩で、娘が1人いるが娘は全く芸能界に関わる気がなく一般企業に就職しており、現在は孫もいる。実弟も一時期「岩下亮」名義で俳優活動をしていた。
来歴
1958年のNHKドラマ『バス通り裏』に十朱幸代の友人役として出演し女優デビュー、映画では2年後の1960年の『乾いた湖』(篠田正浩監督)でデビューした。松竹映画には1960年から1976年まで16年に渡って在籍し、その屋台骨を支えた。
40代に入ってからは1986年より公開された映画『極道の妻たち』シリーズへの出演(この間制作された10作品中8作品で主演)が有名。
2000年に発表された『キネマ旬報』の「20世紀の映画スター・女優編」で日本女優の10位、同号の「読者が選んだ20世紀の映画スター女優」でも第10位になった。
日本メナード化粧品のCMに長く出演していることも広く知られており、2000年に28年という、専属タレント契約としては世界最長の記録がギネス世界記録になっている。