人物
相良宗介ら本編の登場人物達が卒業した約12年後の陣代高校の3年生。
家族は家業である市之瀬建設の社長を務める昔気質な父親の俊之と亡くなった母の代わりに家事を一手に請け負う気丈な妹の由加里の三人家族。
明るく元気な性格の人物で多少お調子者な一面も持ち合わせる。賭け事を好む面もあるが弱い。やや惚れっぽく、年上の女性に惚れては失恋することを繰り返している(本人曰く「◯回目の初恋」)が、作品を通して同年代の女子に好意を抱かれる事が多い。
一目惚れした外国人講師の気を引くためTOEICで900点という高スコアを獲得。その甲斐あって、英語に堪能で作中の登場人物(殆ど英語話者)との会話に一切支障がないレベルの英語力を持つ。なお外国人講師には振られた。
幼少期から実家の機材であるPS(ASの民生仕様の重機)に触れていたため完全な民間人の出自ながらセミ・マスタースレイブシステムによる操縦に長けている。幼少期からの経験もあるが才能もあるようでアクシデントにより突如乗り込む事になったASを、バイラテラル角(厳密にはパワードスーツに分類されるASの操縦設定の一つで動作拡大率のこと。個人毎に異なる。)の調整もなしに陸自のASと格闘できる腕前。このアクシデントを切っ掛けにPMC「D.O.M.S」に籍を置く事となり、日本国産の新型ASブレイズ・レイヴンの開発、それに付随する陰謀に巻き込まれ戦場に身を投じる事となる。
戦闘経験や軍歴が無いため特に序盤はプロ相手の戦闘で不覚を取ることが多かったがその反面ASでの戦闘のセオリーに囚われずトリッキーな戦法を取ったり、半ば神業的な機動を取る事により様々な戦闘で勝利を収めている。別方向に傭兵向きな素質持ちともいえる。
AS戦においては射撃を不得手とする事もあって近接戦闘に比重が偏る事が多い。狙わなくとも当たるという理由で相良宗介も使用していた散弾砲を愛用する。
乗機
AS戦のアグレッサーを務めるPMC所属とあって多機種の搭乗経験がある。
- ダイダラ(PS550-4V)
全国で使われているPS(作業用重機)。油圧駆動であり腕部にチェンソーやドリル、油圧カッター等の作業用アタッチメントを装備する。達哉は子供の頃から乗り回しており川にハマって動けなくなったりしながらもその操縦に親しんできた。ちなみに公的に運転には免許が必要で子供の頃云々のエピソードは漏れなく無免許運転である。
最終盤で思わぬ活躍を見せ、達哉が平和な日常へ帰るその決め手となる。
- zy-99M シャドウ
ソ連製第三世代型ASの輸出仕様。達哉が最初に乗ることになるASでその後の戦いに身を投じるきっかけとなる。その後もアグレッサー業務で度々搭乗する。劇中では通常装備のライフルの他オットーメララ社製の散弾砲と東芝10式単分子カッター(日本刀型の近接兵装)を同時に装備した八ツ墓村カスタムを披露する。
- Rk-92 サベージ
機体の詳細は個別記事参照。
シリーズお馴染みの第二世代型AS。主にD.O.M.S内での模擬戦で使用する。ダイダラと同じ油圧駆動であるため達哉は本機に親近感を覚えている。
- AS-1 ブレイズ・レイヴン
日本初の純国産第三世代型AS。
機体の詳細は個別記事参照。
砲戦仕様や電子戦仕様など様々な仕様がある中達哉が搭乗するのは近接戦仕様の1号機、1号機改及び5号機。アジャイル・スラスタを移動のみでなく跳躍時の放物線の頂点や着地点をずらす事に使用したり、格闘戦の最中に急加速で間合いを詰める、動作の加速に使用する事により相手の不意をつくといったトリッキーな戦闘を行う。
- M6A2E2 ブッシュマスター
アメリカ製第二世代型ASM6ブッシュネルの火力支援モデル。装甲や火器をかなり盛ったASで、模擬戦にて肩部の大口径榴弾砲を至近距離で発砲する事により不意をつき相手を倒したもののそれは交戦規定を無視した行為であったため敗北判定を喰らい相手や上司から叱責を貰う事になる。