幺樂(ようがく)とは、今にも消え入りそうな音楽、ここではFM音源を指す。
その昔、幻想郷には幺樂団と呼ばれるFM音源をこよなく愛した楽団がいた。
(「幺樂団の歴史」ジャケットより)
概要
東方Projectに登場する音楽バンド。
2014年11月現在ではバンドとしての具体的な活動は作中では語られていない。
その存在と音楽性が語られるのは主に「 音樂CD 」のシリーズである「幺樂団の歴史」と『東方求聞史紀』における稗田阿求による記述中である。
詳細は「幺樂団の歴史」記事の関連記述を参照。
蓄音器
先述の現在時点においては、「幺樂団」は活動していない模様である。加えて同バンドのコンセプトは「FM音源による音楽」であるため、容易に「演奏」する事が出来るものでもない。
阿求が「幺樂団」の音楽を愉しみ、あるいは「幻想郷縁起」に記録する際にその音をどのように取材しているのか等については具体的な方法は語られていないが、「幺樂団の歴史1」のジャケットには阿求とともに蓄音器が描かれており、さらに『東方鈴奈庵』単行本第一巻裏表紙にも阿求とともに蓄音器が描かれている。
阿求は今はこの機材を通してその音楽に触れているのかもしれない。
ただし前者の蓄音器が洋風の生活動線を設計コンセプトの前提に持つ高さのある設置型(チェスト機能も持つ)ものであるのに対し、後者の蓄音器は高さの低い運搬にも対応できるタイプのものであるなどの違いがある。
後者のものは畳和室などの床面に直接座る文化において重宝する高さである。このタイプのものは鈴奈庵にもあり、こちらは店内で小鈴が店番をする机の上に置かれている。
なお前者の蓄音器には「 HIEDA 」の銘が描かれており、稗田家または阿求が所有するもののようである。
Pixivでは
「幺樂団」はpixivのタグとしては東方Projectに関連した旧作オンリーイベント「幺樂団カァニバル!」の略称として用いられている。
イベントの詳細は「幺樂団カァニバル!」記事を参照。
FM音源
通信では光や音などを信号として情報をやり取りし、各々の信号のパターンがそれぞれ翻訳されて情報となる。その信号のパターンである周波数を変調させる事で様々な情報のやり取りをする事が出来る。
「FM音源」もその応用の一つで、あるパターンの波形について特定の周波数の波形の揺らし方、変調の仕方によって音を合成したり変化させたりする音源(音のデータソース)である。
周波数の在り方を音楽的・音響的に応用したものといえる。
「FM」とは「 Frequency Modulation 」の略称。日本語では周波数変調とも。
メカニカルな音響を特徴としており、電子上の情報処理において実際の音等(いわゆる生音等)に比べて要求される仕事量が少なくて済むという点から、PCや携帯電話(例えば着信メロディ)、各種電子的ハード機材やアーケードゲームなどの様々なコンピューター関連で重宝された。
今日でもその特徴的な音響には根強い人気がある。
音源としての開発者及びライセンス所有者は楽器・半導体などのメーカーである「YAMAHA」。