同名の人物が後漢と清末期(20世紀初頭)にいるが、ここでは前者の方を紹介する。
概要
袁術配下の武将(生没年不明)。
正史によれば、孫策が袁術に身を寄せていた時、張勲はまだ20歳前後の孫策を高く評価していたという。193年3月、袁術が陳温、陳瑀を排除して揚州に拠点を移すと、橋蕤と共に大将軍に任じられた。197年春、袁術が皇帝を僭称した際にもこれに従った。
袁術の僭称直後、呂布軍に戦いを挑むも離間の計により味方に裏切られて大敗を喫するもどうにか生還する。
同年、袁術に従い橋蕤らと共に陳王の劉寵を滅ぼすが、曹操が自ら袁術討伐の兵を率いてくると、袁術は張勲ら諸将を留まらせ、淮南に逃げ帰ってしまう。橋蕤と共に陳の守備軍として迎え撃つも大敗。同僚の橋蕤や李豊・梁綱・楽就らも討ち取られ、命からがら袁術の元に逃げ帰っている。
袁術の死後は、以前親しかった孫策を頼ろうとするも、その途上でかつては同じ袁術配下であった廬江太守・劉勲に捕らえられてしまう。
その後の消息は不明。
登場作品における張勲
三国志演義
袁術配下の大将軍として登場。20万の大軍を率いて呂布と対峙するが、その猛攻撃を受けて敗退。それ以後物語には登場しない。
恋姫†無双シリーズ
声優:たかはし智秋(コンシューマー・アニメ版)
真名:七乃
武器:袁術親衛隊正式採用鋼剣
真・恋姫†無双から登場。詳細はリンク先参照。
なお、袁術配下の武将としては紀霊の方が有名なのに、なぜ張勲? と議論が上がったこともあった。