忍者シノブさんの純情
にんじゃしのぶさんのじゅんじょう
同じクラスのシノブさんについて僕が知っていること。かわいい動物が好きなこと。甘いものに目がないこと。放課後はバイトをしていること。そして、誰も信じてくれないけれど、僕だけが知っている……彼女はホントは「忍者」だということを。
主要な人物
- シノブ
壁に張り付いたり、ドロンっと煙を巻いて消えたりする自称・普通の女子高生。頭の左側に付けたリボンが特徴。その正体はくノ一であるが、里の掟により、例外を除いて他人に正体を知られてはならず、普段はごく普通の女子高生を演じている。なお、口では「普通の女子高生」と言う割に、行動のあちこちに忍者っぽさが垣間見える。特に、ヒトヨシの前ではそれを隠そうとしていないが、忍者であることは決して認めない。
- 影山ヒトヨシ(かげやま ひとよし)
シノブさんが想いを寄せるクラスメイト。学級委員。人からの頼み事をついつい引き受けてしまうお人好し。その行動からシノブさんが忍者であると確信しているが、色々あった上で、そのことには触れないようにしている。とある一件以来、シノブさんと少しずつ話すようになる。
友人たち
- 井上拓真(いのうえ たくま)
ヒトヨシの親友。気が利く上にルックスも良いことから、ツクシ(ヒトヨシの妹)に凄く懐かれている。なお、シノブさんの気持ちに気づいてはいるが、当人同士の問題ということで口を挟んだりしようという素振りはない。
- 榊原あかり(さかきばら あかり)
シノブさんのクラスメイト。真性のドジっ子。いつもドジを踏んでは怪我をするため、絆創膏を携帯している。明るくポジティブな性格で、メンタルも鋼のように硬い。
- 蓮沼サエ子(はすぬま さえこ)
シノブさんのクラスメイト。恋愛にスイーツに占いにと、女子高生らしい女子高生。拓真に少し好意を抱いている。
ヒトヨシに関係する人物
- 影山ツクシ(かげやま つくし)
ヒトヨシの妹。9歳の小学生だが、ちょっとおませなところがある。兄と出かけた際に出会ったシノブさんとすぐに意気投合する。
- 大和和美(やまと かずみ)
ヒトヨシの幼なじみ。中学までは一緒だったが、今は違う高校に通っている。高校生になり、人や物が変わっていく様を寂しく感じている。