概要
2020年4月1日、小説投稿サイト「小説家になろう」に短編版が掲載。2020年12月01日、連載版が開始。短編版の内容が連載版の2話までの内容にあたる。
2021年10月7日、SQEXノベルより書籍が発売。イラストは朱里が担当。
あらすじ
神に選ばれた存在であり、アデウス国の象徴の「聖女」であるマリヴェルは、いつも通り朝を迎えたら、周りに忘れられていた。神殿を追い出され、衣食住も家族も失ったマリヴェルは、唯一彼女を忘れていなかった神官のエーレに拾われる。彼と共に再び神殿に戻り、聖女に返り咲くことを目指し聖女の選定の儀式に参加する。しかし、選定の儀式はトラブル続きで一筋縄にはいかず……。
主要な登場人物
- マリヴェル
本作の主人公。アデウス国の聖女。歴代聖女の中でも随一の治癒と浄化の力をもつ。ただ、自分自身にはその力を使えないためよく怪我をしてはズタボロになる。勉強嫌いでサボり癖のある問題児で、悪知恵がよく働く。スラム出身で、幼少の頃に神官長に拾われて神殿で育つ。
- エーレ
アデウス国の神官。伯爵家の三男で、最年少一級神官の称号を持つ。神力が非常に高く、特に炎の類の技の扱いに長ける。雪の精のような儚い美貌を持ち、それをよく揶揄われている。生真面目な性格。体力と筋力がない。
- ディーク神官長
アデウス国の神官長。マリヴェルの父親代わりで、マリヴェルや神官たちから慕われている。厳格さと優しさを併せ持つ。
- ルウィード王子
アデウス国の第一王子。嘘や催眠が効きにくい体質。面白いことが好きで、サボり癖がある。マリヴェルとは悪友だった。