概要
『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』に登場するミッカ達の生まれ故郷。
【ファーレ(音楽)】に満ちた美しい星と言われている。
ムシーカ人は白と薄緑が混ざった髪色・碧眼が特徴で、彼らが開発したロボットのボディも同様の配色になっている。
此処から先は、映画本編における重大なネタバレを含む為、観覧の際は自己責任でお願いします。
実は、惑星ムシーカは『ノイズ』と呼ばれる宇宙規模の液状生命体によって、太古の昔に滅亡した。
森にいた墓守のタキレンや、地球上空にある『ファーレの殿堂』の管理人ヴェントーからその真相が明かされる事になる。
かつてのムシーカは、ファーレで満ちた平和な惑星だった。
しかし、私欲に走ったインフラ企業が、ファーレの権限を独占しようとした事により、ファーレの生成が制限されてしまった事で、色鮮やかなファーレに満ちていたムシーカは色を失ってしまう。
その社会情勢の変化が、ノイズを呼び寄せる事になってしまう。
ノイズによって引き起こされた『大厄災』により、惑星ムシーカは丸ごと飲み込まれる形で滅亡し、生き残った一部のムシーカ人とロボット達は避難船で母星から脱出、散り散りになって宇宙を彷徨うことになった。
現在軸で、地球の衛星軌道上に存在する避難船…『ファーレの殿堂』で生きている生粋のムシーカ人はミッカだけである。
だが、のちにミッカには双子の妹がいた事が判明する。
長く苦しい旅の中で、ムシーカの種が途絶える事を危惧した数少なくなったムシーカの人々が文明を築きつつある地球に希望を見出し、若い夫婦の間に生まれた双子の女の子のうち、妹を脱出ポットに乗せて地球に送っていた(冒頭の4万年前の時間軸で、ドイツに落ちてきた謎の物体から出現した赤ん坊が彼女である)。
少女は己の素性を知らないまま、ムシーカ人としての本能ゆえかファーレを奏で続け、唯一の縁であるムシーカの笛とその血脈を後の世に遺した。
映画のエピローグでは、惑星ムシーカを逃れた別の船から信号を受けた事で、ミッカ以外にも生き残っているムシーカ人がいる事が判明する。
そのため、ムシーカ人の種は途絶えない可能性が出てきた…と希望の光を見出せる物語の締めくくりとなった。