概要
細菌の増殖や発育を抑えること。細菌を取り除くことは除菌と言われ、細菌を殺すことは殺菌と呼ばれ、それぞれに重なり合う面が大きいが意味合いの異なる用語である。
代表的な抗菌剤はAg+(銀イオン)で、Cu2+(銅イオン)も似た効果がある。(抗生物質などは特定の細菌にしか効果がなかったり〈それが好都合・不都合な場合ともにある〉、耐性菌が出現しやすかったりするが、銀イオンはほぼ全ての細菌に殺菌作用を発揮し、耐性菌が生じにくい。
細菌と同じく「菌」と呼ばれる真菌(カビなど)を対象とした薬剤は抗真菌薬、ウイルスを対象とした薬剤は抗ウイルス薬として区別されるが、上記の銀イオンは抗菌効果だけでなく防カビ効果や抗ウイルス効果もある。