概要
空中庭園所属の執行部隊グレイレイヴンを指揮する人物であり、『パニシング:グレイレイヴン』の事実上の主人公とも言える存在。戦闘用アンドロイドである構造体の隊員たちをパニシングの侵蝕から守るべく、逆元装置によって意識をリンクさせ彼らを支援するのが主な役割。
本編ストーリー等は基本的に指揮官の視点で進行する。
人物
プレイヤーの分身のような扱いであるため、立ち絵は存在せず(ゲーム内のスチルやムービーなどで後ろ姿などが断片的に描かれることはある)、年齢や性別もプレイヤーの想像に委ねられている。レイヴン隊の指揮官となる以前の経歴もあまり語られていないが、空中庭園のファウンス士官学校の首席卒業生であることが劇中で判明している(クロムも同じくファウンス士官学校の主席卒業生だが、どちらが先輩なのかは不明)。
ストーリーが彼/彼女の視点で進行するため、劇中の描写や選択肢からその人物像が窺える。本編の序盤でこそとぼけた選択肢や青臭い反応も見られたが、戦局が混迷を極める中で“首席指揮官”としての怜悧さや胆力を描写される場面が増え、時にはプレイヤーを置き去りにして他のキャラクターと込み入った会話を繰り広げる事も少なくない。
強力な戦闘遂行能力を得た構造体を「道具」や「兵器」と見なす軍人もいる中で、彼らを大切な「仲間」として人間と同様に接している。また、「構造体戦術の要は逆元装置ではなく信頼関係」という信条の持ち主であり、これは士官学校時代の恩師の教えである。
本編開始以前からグレイレイヴンの指揮官として作戦経験を積み重ねており、作戦中は基本的に冷静沈着。しかし、精鋭として最前線を任せられがちなレイヴン隊において、格上の強敵が相手であっても活路を開くべく自分の身を顧みない傾向があり、生身の人間であることも相まって、酷い怪我を負うことも多い。
能力
- 身体能力
構造体ではなく生身の人間であり、血清を使用することでパニシングの蔓延する地上でも行動できる。
構造体を指揮することが役目だが、銃火器を携行しており格闘の心得もあるため、並の侵蝕体が数体程度なら対処が可能で、戦闘を指揮しながら銃火器で隊員達を援護する場面もある。
- 意識接続
構造体と意識を接続し戦闘を指揮する。ただし、意識接続は長時間継続すると体に悪影響を及ぼす可能性があるため、隊員たちからはよく心配されている。
また、意識接続を使える指揮官を探していたヴィラは、指揮官に強い興味を抱いている。
更に、パニシングによる精神汚染に対抗する優れた資質を有しているらしく、昇格者との意識接続が可能であることも判明している。パニシングを制御可能な昇格者の力に強い興味を示している黒野からは、ある種の“手がかり”として付け狙われており、政治的な駆け引きに巻き込まれる事も。