概要
『神魂合体ゴーダンナー!!』のシリーズを通して敵対することとなる正体不明のモンスター。
古代から地球に生息しているということ以外、詳しい生態や誕生の経緯は一切不明。
本編の5年前、世界各地に出現し破壊の限りを尽くした。これに対し人類は葵竜也博士の理論によってゴーダンナーを代表する世界各地のスーパーロボットと、ダンナーベース(旧ジャパンベース)をはじめとした基地を建造。「巨神戦争」と呼ばれる壮絶な戦いののち一度は駆逐されたかと思われたが、第1話にて5年ぶりに出現した。
陸上のみならず地底や水中や空中、宇宙でも行動が可能と行動範囲は幅広い。
体内にある心臓部を潰せば化石化して動かなくなり、その状態ならば確実に倒すことが出来る。
生物、無生物問わずあらゆる物体を吸収することでその能力を獲得することが出来る。下手を打てばゴーダンナーをはじめとしたスーパーロボットたちも吸収される恐れがあり、作中ではクラブマリナーやファットボーイといったロボットや兵器が吸収され戦力として利用されてしまっている。そのため擬態獣とは呼ばれているが、擬態というよりも同化と言った方が近い。
また擬態獣同士で共食いするという習性があり、それによって融合獣呼ばれる上位種、融合獣同士が共食いして誕生する究極種、超擬態獣も誕生する。
そして何よりも恐ろしいのは、彼らの持つインサニアウイルスと呼ばれる細菌である。これに感染するとラピッドシンドロームと呼ばれる感染症を引き起こして一種の凶暴化現象が発生し、最終的には擬態獣と同じ異形の「狂態」と呼ばれる姿になってしまい、最終的には肉体が風化し死亡する。
事実擬態獣と戦って戦死したパイロットの多くはこのラピッドシンドローム感染によるものが多い。
ウイルス感染は擬態獣との接触によって発生し、パイロットとして戦う以上は感染は避けられない。特に闘争本能の高い男性が感染しやすい傾向にあり、女性は感染しても基本的に発症はせず、「キャリア」となるだけだが、ホルモンバランスに異常があったりすると女性でも発症してしまう。
ただし、男性だからと言って必ずしも発症するわけではなく、発症は愚か感染の兆候すらない特異体質を持つ男性パイロットも存在している。
明確な治療法は確立していないが、感染当初はあくまでも体内に潜伏しているのみで、戦いの中で闘争心を昂ぶらせることで発症に至る。
その為、戦闘を行わなかったり、冷静な性格であれば発症を抑えることができる。
また、2ndシーズン終盤で女性でキャリアとなりながら発症しなかった人物の遺伝子が感染者の治療の鍵となることが発覚し、ようやく治療法が確立。
終盤末期感染者となった主人公の猿渡ゴオは超擬態獣との戦闘後、吸収される形で蛹状になってしまったが、林奈々絵の子供の遺伝子により数年間の休眠期間を置いた上で完治を果たした。