俺の名前は星尾健二。普段は日々の仕事に追われるサラリーマン、だが…
「今日から念願の有給二週間!趣味の1人海外旅行で思う存分ハネを伸ばすとするぜ!」
概要
ヒューマンバグ大学にて登場するサラリーマン。有給を二週間取り一人海外旅行でインドネシアへと旅行へ向かおうとしていた。
インドネシアへと向かう前、キャリーバッグから目を離してトイレへと行ったその時、事件が起こる………。
前編
インドネシアに到着しジャカルタで遊ぼうと思ったその時、現地の保安検査員に腕を掴まれた。彼自身状況がわからないまま裏の部屋まで同行され取り調べを受けることになってしまった。
実は彼がトイレに向かってる際ブラインドミュールによって知らぬ間に運び屋にされ麻薬を入れられていだった。
英語で必死に弁解するも警備員にはわかってもらえず法廷へと移行した。法廷でも弁解するもあっさりと棄却され遂には銃殺刑…つまりは死刑を言い渡された。
国の司法により最後の両親との面会を許してくれた。両親からも許して欲しいと懇願するも許しては貰えず自身もこんな形で会うとは親不孝者だと痛感した。
数日後、ヌサカンバンガン監獄島にて護送され独房に投獄され形の執行に怯えながら数日過ごし絶望した。
後編
あれから数日、真犯人が判明するかもしれないと淡い希望を抱きながら生活していた。その日に食事の時間でもないのに扉が開いた時無罪を勝ち取ったと思ったが……
「明日、お前の死刑を執行する。心の準備をしておけ」
そんな希望すらも踏みにじられてしまい次の日に死刑が執行されてしまうことを告げられてしまう。
そこからの記憶はほとんどなく精神崩壊を繰り返し震えていた。抜け殻のように転がり弱々しくうめき続けた。
関連タグ
バグ大の単発キャラ
この先、物語の核心に迫るネタバレあり………
彼の結末とその最期
「No!No!Nooooooo!」
この島で投獄されていた誰かが銃殺刑に処され取り乱してしまった。看守に小突かれても叫び続けた。
隣の囚人も連れて行かれ次は自分だと死を覚悟したその時…………
「キミの釈放が決まったよ。先日、別件で逮捕された男がキミのバッグにドラッグを仕込んだと自供したんだ。」
最後の最後で釈放が決まり全身の力が一気に抜けてその場で泣き続けた。
心身共に弱っていたが最寄りの病院で治療を受け体調回復と共に日本に帰国、両親に抱きつき大泣きした。
その後は日本で取材を何度も受けたが話題にも上がらなくなった。
しかしこの恐怖は忘れられず、時々夢にも出てくるようになった。
あとがき
前編
2015年の世界における不正薬物密輸事犯の摘発件数は約4万7千件。
その中でもアジア太平洋地域に運搬された薬物は押収された分だけでも262トン。
後編
インドネシアにおいて2018年1~2月の2ヶ月間で押収された違法薬物は3トン。
インドネシア国際警察は薬物犯罪の容疑者に対しては発砲もやむを得ないとの見解。