概要
舞台は終戦から10年後、昭和30年代の日本。
第二次世界大戦を経験した夜叉衆が戦後の高度経済成長期の中、どのような姿でその時代と共に奮闘していたのかが描かれる。
新橋駅近くのホール「レガーロ」に響く歌姫・小杉マリーの歌声に聞き惚れるボーイ兼用心棒・朽木慎治の前に、戦死した彼の友人を名乗る男が現れる。男に襲われた朽木を救ったのは、ホール係の加瀬賢三(上杉景虎)とマリー(柿崎晴家)だった。一方、医大生・笠原尚紀(直江信綱)は龍の加護を受けている後輩・坂口靖雄と知り合う。
炎の蜃気楼本編における二人の確執が決定的となった30年前の事件の全貌が明かされる、シリーズの完結編。
2014年から2018年にかけてトライフルエンターテイメントにより舞台化された。→ミラステ
登場人物
換生者(宿体名/換生者)
上杉夜叉衆
加瀬賢三/上杉景虎 :レガーロのバーテンダー
笠原尚紀/直江信綱 :医大生
小杉マリー/柿崎晴家 :レガーロの歌姫
佐々木由紀雄/色部勝長 :医師
宮路良/安田長秀 :カメラマン
織田
朽木慎治/織田信長
ジェイムス・D・ハンドウ/森蘭丸
中立
高坂弾正
初生人
北里美奈子 :昭和編のキーマン。音楽家の家の養女で龍の血を引く。
執行健作 :加瀬とマリーが勤めるホール「レガーロ」のオーナー
滝田 :新聞記者。加瀬の友人。
マサ :レガーロの見習いバーテンダー
名詰幸太 :レガーロのドラマー
刊行一覧(刊行年月日)
「夜啼鳥ブルース」(2014年1月10日)
「揚羽蝶ブルース」(2014年4月10日)
「瑠璃燕ブルース」(2014年7月1日)
「霧氷街ブルース」(2014年12月26日)
「夢幻燈ブルース」(2015年5月1日)
「無頼星ブルース」(2016年1月29日)
「悲願橋ブルース」(2016年7月29日)
「紅蓮坂ブルース」(2016年12月27日)
「涅槃月ブルース」(2017年8月1日)
「散華行ブルース」(2017年12月26日)【環結】
番外編
「夜叉衆ブギウギ」(2015年9月11日)