最新版悪魔くん

さいしんばんあくまくん

『最新版悪魔くん』とは、水木しげるがコミックボンボンに連載していた『悪魔くん』である。

概要

1988年～1990年にかけて、講談社『コミックボンボン』で掲載された水木しげるの漫画。

これまでのシリーズである松下一郎及び山田真吾とは異なり、新主人公埋れ木真吾が活躍する第3の『悪魔くん』である。1989年に放送されたアニメ版は本作が原作となっているというか、アニメをやるために本作が連載された。

今までの悪魔くんとは異なり単純娯楽活劇となっており、真吾と12使徒達が『見えない学校』に集い、世界征服を目指す黒悪魔と戦うという話になっている。したがって、使徒達の戦闘力は歴代悪魔くんシリーズの中でも最強レベルで強い。松下版にあった千年王国計画は殆ど描かれていなかったが、終盤でその事が掘り下げられている。

『最新版』はボンボンコミックス発売時に便宜上付与された副題であり、掲載時には『悪魔くん』のみのタイトルとなっている。同誌で3期鬼太郎放送時に掲載されていた『最新版ゲゲゲの鬼太郎』と同様殆ど水木プロのアシスタントによる作画であり、水木しげる本人は初期のみ参加、講談社水木しげる大全集では『コミックボンボン版悪魔くん』の名称で全1巻で纏められている。

アニメとの主な違い

• 悪魔くん＝埋れ木真吾が、松下や山田同様に超天才児という設定になっている。

• 12使徒の一部デザイン。鳥人に至っては当初は只の怪物でモブ同然だったが、すぐに無かった事にされた。

• ファウスト博士が東嶽大帝との最終決戦の際に真吾を助けるための大魔術を行使した代償として、不死を失い寿命が尽きて死んでしまう（アニメでは存命）。

• 東嶽大帝の正体がアニメと全く違う。

• 黒悪魔の呼称が安定しない。

関連項目

悪魔くん　コミックボンボン

埋れ木真吾　12使徒

• 水木しげるのノストラダムス大予言

悪魔くんシリーズ最後の作品（主役は山田真吾）。『最新版』最終回での掘り下げを更に深く掘り下げている。