CV:ゆきのさつき
概要
名取の式の一人。角が付いた一つ目の面を着けている女妖。
首に縄を巻いた蔵護りとして登場。祈祷師に捕まり逃亡や反抗を封じる術をかけられ、何年も使役させられていた。その頃に腕の傷に包帯を巻いてくれた少年が後に祓い屋の名取として現れ、彼の手柄になるのならと祓われることを受け入れる。
『お前は優しい子だよ。優しい、ただの子供だよ』
術中にすんでのところで夏目とニャンコ先生の介入で名取も彼女を思い出す(元々、生死どちらにせよ、哀れな妖を呪縛から解放するつもりでいたとのこと)。
次に登場した時は彼の式となって『柊』の名を与えられていた。術の衝撃で右上部にヒビが入った面のまま鈴のついた太刀を背に、以降は名取を「主様」と呼び、彼に付き従う。
名取の式としては三人目。
口数が少なく言葉も端的だが、行動は割とわかりやすく妖らしい大雑把な面も見られる。
湯けむり行の回では、多感な年頃の夏目に浴場で不意討ちで声をかけ、「女学生じゃあるまいに」と呆れる。
名取以外の人間には辛辣で、夏目の事も「軟弱者」呼ばわりと塩対応だが、名取が夏目に友好的であり、夏目自身も上述の時に湯をかけたことで濡れた彼女をタオルで拭き取るなど隔てのない接し方をしてくることからか、素っ気ないながら何かと協力的な態度をとっている。
夏目が名取にとって心許せる友人となっていくことを喜ばしく思っているようで、名取の心中を代弁したりフォローを入れたりしている。それゆえか名取が友人帳について裏で探ろうとした時は動揺を見せたり、本人から打ち明けられることに「いいのかな」とこぼした際は「コソコソ調べまわるよりはずっといい」と返している。