人物
桃太郎機関所属。金髪でつり目のチャラ男風の青年。既婚者で妻と産まれたばかりの娘がいる。一見気さくで人懐っこい性格だが、本性は他の桃太郎同様に非情で、鬼に対して「蛆虫」と人種差別同然の発言をしたり無害な子供でも鬼と分かれば容赦なく殺そうとする。
かつては桃太郎機関の研究員でその名残で、殺した鬼の死体を研究員材料と見ていて、戦闘部隊にいるのも「殺した鬼を研究材料に出来るから」との事。(この事から周囲では「変人」「不気味」と陰口を言われる事も少なくなかったとの事)
能力
死体に自身の放つ細菌を投入する事で、その死体を操り人形として操る事が出来る。操る死体が桃太郎だった場合、その桃太郎の能力も使える。
過去
かつて桃関の研究員だった頃、彼は鬼を解剖する毎日を気に入っていたが、ある日戦闘部隊の隊長である桃部真中という男性と出会い、強引に誘われる形で彼の部隊に配属となる。
真中は豪快で情に厚く、仲間からの信頼も厚い上に殺した鬼に対しても情を持ち合わせていた男だったが、そんな真中を唾切は理解できなかった。
ある日、真中に誘われた唾切は彼の家に招かれ、妻と幼い娘を紹介され、彼は「家族」の大切さを実感し、真中の事も徐々に理解していた。
しかし、任務で鬼が生活している家に踏み込んだ際、その家の子供である鬼が真中の娘と同じアニメのグッズを身に着けていた事で真中はその子供の鬼を娘と重ね合わせてしまい、その隙に鬼を外へ逃がしてしまう。
さらに街へ出た鬼は暴走し、周囲に居た数人の一般人を襲う事態が発生。
不幸な事に、買い物の為に出ていた真中の妻子もその場に居合わせていて、真中は自らを盾にして家族を守り、致命傷を負う。さらに真中の妻子も庇い切れずに致命傷を負ってしまい、その場で帰らぬ人となる。
真中は「自分が鬼に情を持っていた為にこのような事態に至った」「常に鬼に対して冷酷でいれば家族も死なずに済んだ」と思い、この出来事が唾切の中で、「鬼を冷酷な目で見る」という感情を産む事となった。
そして瀕死状態の真中より遺言として、自分の遺体を操り人形として使用する事を頼まれ、以降彼を切り札の操り人形として使用。
それから真中の死体を使い続けていた事で、隊長格へと出世していった。
活躍
四季達が京都へ向かう途中で、鬼機関第三班を後輩である桃草蓬と共に襲撃・皆殺しにする。その後、京都に向かいそこでの鬼の本拠地を襲撃し、四季と遭遇。
鬼に対する差別発言の連呼により、四季の怒りを買い交戦。
持ち前の戦力で四季を圧倒した後、本気で彼に挑むために自分の切り札とも言える死体・桃部真中を用いて、さらに圧倒した上に、四季と仲良くなった少女・芽衣までも襲おうと目論んだが芽衣の号泣に怒りを露わにし、鬼神の子の力が覚醒した四季によって形勢逆転。さらに、芽衣からの声援を受けた彼の攻撃により重傷を負い敗北。
四季との決戦後、朦朧とする意識の中で無過去の出来事が頭に過り、妻と娘を残したまま、享年31歳の若さでこの世を去った。直前の描写と四季との戦闘後にはなかった死体の腹部の傷から無蛇野の血触解放によりとどめを刺されたと思われる。
関連タグ
桃源暗鬼 桃太郎機関 マッドサイエンティスト ネクロマンシー