実在・架空のものを含め、榊原伊織の名を名乗っていた人物は以下の通り。
- TBS系列やNHKで放送された、時代劇『大岡越前』シリーズに登場する架空の医師。本記事にて詳述。
- 江戸前期の旗本。本名は榊原勝直。越後村上藩、播磨姫路藩の藩主を歴任した榊原政邦の実父に当たる。(1641年 - 1699年)
- 愛知県出身の俳優。『特捜エクシードラフト』大熊拳役でレギュラー出演。その他、特捜ロボジャンパーソンや仮面ライダーZOにも出演した。(1972年3月2日 - )
1の榊原伊織
小石川養生所に勤める医師で、同シリーズの主人公である大岡忠相の親友に当たる。
TBS版では第6部を除く全シリーズに登場。
医学に対する情熱は相当なもので、一度それに熱中すると馬車馬のようになり周りが見えなくなるきらいがあるため、その事で忠相とぶつかる事も少なくはない。また蘭学を学ぶために長崎に複数回(作中で分かる範囲では4回)留学した経験もある。この長崎留学の際に、義兄弟の契りを交わした結城新三郎とは、伊織の紹介で医師として養生所に勤めたり、事件に際して互いに助け合った事もある。
初期のシリーズの準レギュラーで、村上源次郎(南町奉行所の同心)の娘に当たる千春と第2部のラストで夫婦となるも、彼女が第4部終了後に病死して以降は天涯孤独、独身を通している。とは言え、養生所に勤める女性らからは何かと好意を寄せられる事もあり、特に第7部から伊織に師事するようになった志保とは公認の仲となっている。
TBS版のリブートとして制作されたNHK版でもほぼ同様のポジションであるが、明確に蘭方医である事や、忠相と知り合った経緯(NHK版では幼馴染、TBS版では伊勢山田奉行時代に知己を得た設定)など一部の設定が異なる。
第4シリーズで長崎留学のため養生所を辞し、同じ蘭方医の結城新三郎に後を託した。第5シリーズ開始までの間に放送されたスペシャル版第2弾の時点では江戸に戻っている。