古代エジプトの『死者の書』
一般に「死者の書」といえば、古代エジプトで副葬品として用いられた葬祭文書を指す。
ヒエログリフで『𓂋𓏤𓈒𓈒𓈒𓏌𓏤𓉐𓂋𓏏𓂻𓅓𓉔𓂋𓅱𓇳』、アラビア語で『كتاب الاموات』、ラテン文字化すると『Rw Nw Prt M Hrw』となり、英語では『Book of the Dead』と称し、その日本語訳が『死者の書』。
古代エジプトでは、現世での生を終えた人間はオシリス神が統治する死後の楽園「アアル」で再生すると信じられており、『死者の書』にはその道程が記されている。
チベットの『死者の書』
チベット仏教四大宗派の中でも最古の宗派であるニンマ派の創始者パドマサンバヴァが記したとされる仏典の一つ。
チベット語で『བར་དོ་ཐོས་གྲོལ』、英語表記は『Bardo Thodol』。
臨終のときから四十九日に亘って唱えられる、いわゆる「枕経」の一種。
『死霊秘法』
クトゥルフ神話の複数の作品で重要な役割を果たすキーアイテム。詳細は『ネクロノミコン』の記事を参照。
近現代の創作でも、多くはクトゥルフ神話の設定を踏襲する形で、時には独自の解釈に基づく大胆な改変が為されて、しばしば登場する。
その他
近現代に執筆・出版された書籍タイトル。日本国内に限っても複数の該当例が存在する。
また創作上の架空の文書・魔導書として登場する例もあり、多くの場合は上述の古代エジプト・チベット仏教・クトゥルフ神話のいずれか、時にはそれら複数の影響を受けている。