概要
古代中国の地理書『山海経』の1つ「海内南経」に記載される幻獣犀牛の一種で通天犀という別名でも呼ばれている。
身体は馬、四肢と尾は牛、背には亀の甲羅を持ち、額には大きく鋭い一尺以上(約24㎝以上)もある一本角を生やす。
その角には強い妖力を持ち、水を張った器に入れると割れ、燃やすと数千里離れた場所からも炎が見えるといわれている。
さらに強い毒消しの力を持ち、この角で作った杯を用いれば鴆毒が入った毒酒であっても中毒しないと伝わる。
一説にはインドサイのことであるといわれ、伝承を元に毒消しの杯を得るための乱獲が行われてしまったといわれている。