あらすじ
かつて北の魔物を総べていたブラッドは、60年前の寺院による魔物狩りで、洞窟の中に封印されていた。そして、「この世で一番純粋な涙の結晶」=死への恐怖に涙した粒こそ純粋な結晶と考え、その結晶(涙の宝石)の力で封印を解こうと、洞窟に迷い込んだ人間を殺していた。
そしてある時、洞窟を訪れた青年・イシュカの涙を狙おうとしたブラッドだったが、イシュカのマイペースさに拍子抜けしてしまい殺すことを諦める。
しかしイシュカは自ら、心臓を患っていて残り少ない命の自分を食べて欲しいと懇願する。
イシュカはそれから程なくして息を引き取ったが、その時地面へ落ちて行く彼を助けようとしてブラッドの氷の封印は解けてしまった。
ブラッドは自分でも気づかぬ内に、彼を亡くしたその悲しみに涙を流してしまう。その涙こそがブラッドが探していた「この世で一番純粋な涙」であり、イシュカはその力でよみがえる。
そして二人は共に旅をすることになる。