俺の名前は泰然...大学受験を間近に控えた高校3年生だ
概要
ヒューマンバグ大学にて登場する高校3年生の受験生。中国人。
受験を控えた身だが、とある研修に来ていた。しかし、勉強をしているわけではなく...受験のカンニング研修であった。
この研修でも使用していた消しゴムも消しゴムに見える受信機であり、小型ディスプレイに回答が表示されている。更に耳の穴に収まる超小型イヤホンも所有。当然本番でバレれば即アウト、こういった機材を教員にバレずに使いこなすことが主なセオリーである。
勉強もサボり、機器の扱いに没頭していた。
ある日、とあるおじさんから定規のようなものを提供される。なんとそれも定規型の受信機でもあったのだ。
更にベルト型の受信機まで開発されたことに驚き、すべての機器のチェックを綿密に行い、受験日を待つだけとなった。
が、しかし...
受験当日、思いもよらぬ出来事に出くわした男の末路
こうしてついに受験日が到来する。試験問題を送信され、その答案を書き写し機器を駆使して試験を進めていく。
(よし終盤だ...このままいけば絶対に行けるぞ!)
だが、その時だった。
試験管「全員、一旦手を止めてください」
なんとこのタイミングで突然試験を中断された。それは近隣ホテルでカンニング業者が摘発され、身体検査や持ち物検査を再度行うように指示された。
この状況で泰然は絶望し、彼らは失格となり、警察に連行された。
そしてこの一件で泰然らは受験禁止の処分を下され、執行猶予がついたことで懲役は避けられるも、学歴社会からつまはじきにされてしまったあのであった。
あとがき
2019年の中国大学統一入学試験(高考)には約1000万人もの受験生が参加した。
この試験期間中は受験生が安心して受験できるよう会場500m圏内での騒音の出る仕事は禁止される。
また、試験に遅れそうな学生がいると白バイが会場まで送迎してくれたりと...
この期間は、中国全土が戦時下のような雰囲気に包まれる。