プロフィール
人種 | 仙人 |
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所属 | 璃月 |
沈玉の谷に住む大鯉の仙人。翹英荘に茶樹をもたらし、洪水を防いだ者として人々の信仰を集めている。
概要
人間が世界の長になる以前、大地も山河もそれぞれが己の秩序を保っていた。世界は霊気に満ち、草木が生い茂っていた。当時、浮錦は一尾の「大鯉」であり、渓流や「四時」に合わせて満ち引きする大河に暮らしていた。やがて浮錦は霊淵、薬君と出会い、深い友情で結ばれた。
層岩巨淵で災いが発生すると、人間たちが沈玉の谷に移住して住み着いた。とある魔神が彼らを統べており、浮錦たちも魔神の配下に入った。浮錦は祭司として投瓏儀式を執り行い、魔神に代わって沈玉の谷を流れる河川や渓流を管理していた。毎年、儀式の前になると、彼女はその期待と緊張を霊淵たちに語り、儀式が終わると今度は廟会の愉しさや賑わいを語った。彼女はまた滝を登って奥蔵山や琥牢山に行き、南方の仙人たちと交遊した。歌塵浪市真君は彼女が遠い場所に出かけられるように、洞天に通じる急須を贈った。
浮錦は薬君山に勝手に茶樹を植え、山主の霊淵を怒らせた。三人はいつか茶葉を煎じてお茶を入れ、他の仙人たちを誘って宴を開こうと約束したが、それが実現することはなかった。
数千年前、魔神戦争が勃発した。沈玉の谷の魔神は俗世の神の地位を欲したが、岩神モラクスに勝つほどの力はなかった。魔神は最後の賭けに出て、碧水川を氾濫させることで敵の軍勢を滅ぼそうと企んだが、それは沈玉の谷の住民たちを犠牲にすることを意味していた。浮錦たちは人々を救うために反乱を起こした。
浮錦は霊濛山に登り、碧水川に祀瓏を投げ込んだ。長い年月をかけて溜まった仙力が玉佩から解き放たれ、大地は口を開いて川の流れを飲み込んだ。巨大化した玉玦は川の流れを固定した。この最後の投瓏儀式で力を使い果たした浮錦は川底に沈み、力と神智は霊脈に乗って沈玉の谷に散った。
その後、力の弱った浮錦は錦落の庭を離れることができず、川の魚を通してしか外界の事情を知ることができなかった。それから長い歳月が経ち、彼女は沈玉の谷の水と土が変質していることに気づいた。人々の生活を支える茶業を守るため、浮錦は霊脈との適合性が高い旅人とパイモンを招いて投瓏儀式を行うように頼んだ。紆余曲折の果て、沈玉の谷の異変は霊淵が浮錦をかつての状態に戻すために引き起こしていたことが判明した。浮錦の願いを聞き入れ、霊淵は霊脈への干渉を停止した。浮錦は赤望台で儀式を執り行い、自らが蓄積した力を費やして沈玉の谷の水と土をあるべき姿に戻した。この儀式で弱体化した彼女は錦落の庭に戻り、そこで回復のために休息することになった。