曖昧さ回避
概要
CV:青戸浩香
公式YouTubeで公開されたショートアニメで登場したキャラクター。英語表記はClervie。
孤児院「壁炉の家」の子供・ペルヴェーレの同期だった少女。明るく前向きな性格で、真逆の暗いペルヴェーレとは何故か妙に気が合い、次第に親友同然の仲となっていった。
当時の執行官"召使"にして院長だったクルセビナの実娘でもあるが、仲間の子供達を贄として使い潰す悪辣な母との関係は最悪で、向こうもクリーヴを「育ちの悪い花」と見下し、自身のカリスマを飾る駒としか見ていなかった。
結果、幾度となく反抗や脱走を試みては失敗し、上記理由から激しい体罰に留まり全身キズだらけにされても諦めず、ペルヴェーレに「いつか自由になって、一緒にスネージナヤのオーロラを見に行こう」と夢を語る。
しかし結局成果が出ないまま、はや十年。時と共に少しずつ摩耗していったクリーヴは、クルセビナが仕上げとして強いた「後継者を決める子供達の殺し合い」の末、ペルヴェーレを生かす為にも彼女に討たれる運命を受け入れ、謝罪と共に短いその人生を終えた。
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以下、原神「本編」の描写・ネタバレを含みます。自己責任の上で御覧ください。 |
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- ストーリーにおいて
「召使」アルレッキーノの伝説任務に登場。
ポワソン町に一時移転していたリネ達壁炉の家の面々の間で流れる噂。それはとうに存在しないはずのクリーヴが現れた事で起こったものだった。彼女の存在と、彼女が語る焼却されたはずの過去の歴史が壁炉の家に波紋を起こす。
彼女の事を「召使」に隠して事態を解決しようとした旅人とリネ達だが、当の本人はとっくの昔に彼女の存在に気づいており、全ては彼女含む「今の家」に不満を持ち足抜けを望む子供達を纏めて炙り出す為の計画だった。
その事実を知らされ連絡も封じられた旅人だったが、不問にする代わり「好きなタイミングと方法で、一度だけ壁炉の家に力を貸す」という変わった約束を結ばされ、「ペルヴェーレ」の半生と「今ここにいるクリーヴ」の正体を教えられる。
ペルヴェーレが生まれ持った「凶月血炎」の力には、手に掛けた者の面影を残影として現世にとどめ置いてしまう事がある性質があった。そのほとんどは姿も人格もおぼろげにしか残しはしないのだが、ごくごく稀にそれらを明確に残す事がある。それこそが「今ここにいるクリーヴ」であった。
同じく真意を告げられ全員集められた子供達の処遇を巡る戦いは、旅人やリネ達の完敗に終わったが、「召使」が導入していた手段により事態は穏便に収束。
皆が帰り、その場に残った「召使」はクリーヴと相対する。
所詮残影は現れる度に残された記録を再生するだけの、成長も未来も閉ざされた既に終わったモノ。
自身の死の事実、そして残影として消える運命を受け入れたクリーヴは、「召使」として大成したペルヴェーレにエールを送り、夜明けまでの残り少ない時間を旅人が話す「外の世界」の話に目を輝かせ、そして陽の光に照らされながら、唯一の親友に別れを告げて消えていった。
「また来世で逢おう」という、親友の餞の言葉に送られながら。