概要
深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ(しんえん を のぞく とき しんえん も また こちら を のぞいて いる のだ)は、ドイツの哲学者フリードリヒ・ニーチェの格言。
書籍『善悪の彼岸』第146節に所収の一フレーズである。
全文は以下のとおり。
Wer mit Ungeheuern kämpft, mag zusehn, dass er nicht dabei zum Ungeheuer wird.Und wenn du lange in einen Abgrund blickst, blickt der Abgrund auch in dich hinein.
これを直訳すると以下のとおりである。
怪物と戦うものはその過程で自らが怪物とならぬよう気をつけよ。深淵を覗く時、深淵もまたこちらを覗いているのだ。
大意を日本語表現に換える場合、以下のような例が考えられる。
「ミイラ取りがミイラになる」という状況にならないよう注意しろ。
余談
- 何故かクトゥルフ神話系の話に使われることが多い。
- 似たような言葉で「俺はお前が俺を見たのを見たぞ」というのもある。