概要
大分県中部の内陸地にある複数の温泉地の総称で、旧湯布院町を指す場合も多い。
「湯布院」の地名について、集落と温泉地としては歴史的には「由布院」という表記であったとされる。
1955年に由布院町が湯平村と合併し、両者の名を考慮した上で湯布院町が発足。
さらに複雑な事に、由布市の発足後も旧由布院町地域に「湯布院町」の名のついた住所表記としての町名が存在し、旧湯平村を含めた温泉地全体についても「由布院」と「湯布院」の表記が混在している状態である。
旧由布院町の温泉街は、標高1,583mの火山由布岳の麓の盆地に広がる。
いわゆる現代的な歓楽街の要素を極力抑えた侘び寂びを感じさせるような町並みが知られており、「東の軽井沢、西の湯布院」とたたえる人もいたと言われる。
日本国内の有名温泉地でよく見かけるような、高層建築などの規模の大きい旅館があまりないのも特徴的である。
周辺には湯平温泉、塚原温泉、小野屋温泉、はさま八湯などが点在する。
関連項目
:温泉街の散策路の名所となっている池で、底より温泉が湧出。
:JR九州の観光客向け特急列車。