概要
源浮とは、「金色のコルダ スターライトオーケストラ(スタオケ)」の登場人物、鷲上源一郎と御門浮葉のBLカップリングの名称。
「この手に音楽を残すために、別れ、この手に音楽があるがゆえに同じ道を歩む。きっと、この先もずっと――。」
ともに鷹峯高校に通う高校生(源一郎が2年、浮葉が3年)であると同時に、主従であり、師弟でもある。
作中時間軸の4年前、御門浮葉の父である音楽家・御門衣純のもとに、中学1年生の源一郎が入門を希望したことから出会う。当初、若すぎるために一度は拒まれた源一郎だったが、一人息子である浮葉が取りなしたことで入門を許される。書生として御門家で滞在することを許された源一郎は、浮葉に恩義を感じ、彼の身の回りの世話を願い出る。
御門家の名誉が盗作騒動によって失墜し、屋敷から多くの人が去った後も、また衣純の自裁によって当主が代替わりした後も、源一郎は浮葉に忠実に仕え続けた。
やがて二人は、主人公(朝日奈唯)やスターライトオーケストラと出会う(メインストーリー7章「紅に染まる古都」)。“音楽ができなくてもよいからおそばにいさせてほしい”と最後まで浮葉に仕え続けようとする源一郎だったが、浮葉はそれを望まず、源一郎を”破門”する。以後、二人はスタオケとグランツという異なる楽団に所属し、長く離別することになる。
プロフィール
鷲上源一郎 | 御門浮葉 | |
声優 | 内田夕夜 | 前野智昭 |
楽器 | オーボエ | クラリネット |
学校・学科・学年 | 鷹峯高等学校普通科2年(Secondo viaggioでは3年に進級) | 鷹峯高等学校普通科3年(Secondo viaggioでは卒業後進学せず) |
誕生日 | 8月28日 | 9月28日 |
年齢 | 17歳→18歳 | 18歳 |
星座 | おとめ座 | てんびん座 |
血液型 | A型 | A型 |
身長 | 193cm | 175cm |
趣味 | 剣道、乾布摩擦 | 花を愛でる |
特技 | 居合 | 茶道 |
家族構成 | 父・母・姉 | 父(故人)・母 |
関係性
主従
同じ高校の先輩後輩同士でもあり師弟でもある二人だが、アプリ内で浮葉と源一郎を組んだ際に発揮されるリンクスキル名称は“紅の主従”であることから、“主従”の要素が最も強いと考えられる。
源一郎は主人公(朝日奈唯)に自己紹介する際、自らを“御門家の書生”としている。厳密に言えば書生に家来や従者といった意味はないが、源一郎は浮葉を「浮葉様」と呼び、彼の命令に従ってさまざまなことをこなしている。一方で浮葉も「源一郎は私の言うことならなんでも聞きます。そうしつけていますので」と発言しており、明確に主従関係が成立していると見なしてよいだろう。
師弟
源一郎は浮葉の父である御門衣純を慕って京都の御門家に入っているため、本来の源一郎の師は衣純だったと考えられる。だが入門後一年以内に衣純が没し、浮葉が後を継いだため、実質的に浮葉が師となっていたと考えられる(ただし、浮葉が音楽の師として源一郎をどの程度教導していたかは不明)。
織姫と彦星
「金色のコルダ」シリーズは各キャラクターに天体に由来する要素や性格を割り振っていることがあり、源一郎と浮葉についても織姫と彦星の要素が組み込まれていると考えられる節が多々ある。
- お互いに慕い合っていたが、与えられた仕事を投げ出そうとしたため、強制的に離別を強いられる
- 一年に一度、天の川のほとりで再会することを許される
共依存とそこからの脱却
御門家は音楽業界から疎まれ、多くの門人や協力者たちが離れる中、源一郎の忠誠心は浮葉にとって心の支えとなっていた。一方で、浮葉に仕え続ける限り、源一郎は本来の“音楽をやりたい”“演奏者としてステージに上がりたい”という夢を叶えることはできなかった。音楽のために出会った二人であるのに、二人でいる限り音楽を極めることはできない、共依存の関係に陥っていたことになる。
御門家の経済状況の悪化に伴い、浮葉は屋敷やクラリネットを手放さなければならない状況にまで追い込まれる。この危機の中でリーガルレコードの使いとして堂本大我が契約締結と引き換えに支援を申し出るが、浮葉はプライドからこれを拒否し続ける。
主人公(朝日奈唯)と出会った浮葉と源一郎は、彼女の率いるスターライトオーケストラに所属するうち、音楽の楽しさを思い出す。自らが音楽を続けるために、そして源一郎の“音楽をやりたい”という願いを叶えるために、浮葉はリーガルレコードとの契約と源一郎との離別を決断し、新たな一歩を踏み出す。
注目ストーリー
メインストーリー7章「紅に染まる古都」
「これが最後の命だ。お前は自由になりなさい」
「そんなご命令は――――聞けません」
主人公(朝日奈唯)が京都で浮葉・源一郎の二人と出会い、浮葉が源一郎や朝日奈と袂を分かってリーガルレコードとの契約を選ぶまでを描く。
イベントストーリー「間奏曲 秋を奏でるフルコース」
「いつか、あの方の前で、胸を張って奏でてみせる。力と夢に満ちた旋律を」
メインストーリー7章「紅に染まる古都」の直後を描くストーリー。浮葉との離別の衝撃を受けた源一郎が、スターライトオーケストラの面々に温かく迎え入れられ、次第に立ち直っていく様子を描く。
カードストーリー:SSR御門浮葉「忘れえぬ光」
「まるで、人の世界に私をつなぎ留める、くびきだね」
グランツ交響楽団に所属した浮葉が、大我を通じて、主人公(朝日奈)と源一郎からの誕生日の贈り物を受け取る様子が描かれる。衣純が生きていた頃の御門家の回想シーンがある。
イベントストーリー「Music and the Fatal Ring」
スターライトオーケストラとグランツ交響楽団が協演することになったことから、浮葉と源一郎が再会し言葉を交わす。
Secondo viaggio 9章「夏風フォルテッシモ」
「今の俺の思いや覚悟をあなたに聞いてほしかったのです」
(Secondo viaggio はメインストーリーの続きの物語。メインストーリーを第一部とすると第二部に相当する)
スターライトオーケストラとグランツ交響楽団が再対決することが決まったことから、源一郎は浮葉と会って覚悟を直接伝える。浮葉は源一郎の背を押す。京都での公演を終えた源一郎は主人公(朝日奈)とともに御門家の屋敷に立ち寄り、大我との遭遇に葛藤するも、「浮葉様のことをよろしく頼む」「この先、浮葉様を支えるのはあなたの役目だ」と大我に告げて去る。