概要
光線が集まる特定の点のことを焦点(focus、focal point)という。レンズを通った光が屈折によって、もしくは凹面鏡で反射した光が焦点に集まる。カメラ、顕微鏡、望遠鏡などが像を結ぶポイントでもあり、焦点がずれているとぼやけた画像になる(いわゆるピンボケ)。
理想的な焦点は一点に決まるべきであるが、実際には光学系の歪み(収差)などでわずかな広がりがあり、これを錯乱円という。
カメラにおいては観察者にとって「点」として認識できる最大の錯乱円のサイズを指す許容錯乱円という概念があり、像を結ぶフィルムや撮像素子が許容錯乱円に概ね収まっていればフォーカス(ピント)があっているとみなされる。