概要
ピンボケとは、撮影時の「ピン」トがズレて「ボケ」てしまった写真のことである。英語では「out of focus」という。
シャッターを切る際にカメラ本体や被写体が動いたことが原因でぼやける手ブレや被写体ブレとは別物。
詳細
原因としては、レンズの汚れやAF補助光(撮影時に赤い光を放つランプ)を指でふさいでいたことでオートフォーカスが機能しなかったこと、カメラのスペックを超える接写、オートフォーカスの設定をオフにしていたのを忘れていたことなどがある。
撮影する対象物(被写体)よりも前にピントが来ている写真は前ピン、奥にピントが来ている写真は後ピンと呼ばれ、一般に失敗作とみなされる。一方でピントが合う範囲(被写界深度)を浅くして人物の顔などメインの被写体のみにピントを合わせ背景をボカすことで、注目させたい被写体を際立たせるとともに絶妙な遠近感を出すことができる。
アマチュアカメラマン界隈では、「手前の目にバチピン(被写体の手前側の目にしっかりピントが合っている意)」が人物写真の鉄則のように扱われ、ピンボケの写真は基本的に失敗作とみなされる。しかし、特に女性のポートレートなどでは表現の一環として、わざとピントを甘くして(ソフトフォーカス)意図的にピンボケ気味に撮る人もいる。
表記揺れ
アウトフォーカス ぼかし ボケ表現 - 意図的なピンボケはこのように表現する。