「生きたいか?自らの意思を持ち……生きるか?」
概要
厳密には、映画『人造人間ハカイダー』の主人公・ハカイダーの事を指す。いわゆるダークヒーロー。
絶海の孤島に封印されていたものの、何も知らないトレジャーハンターの手で覚醒を果たしたハカイダーは歪んだ正義と秩序の街「ジーザスタウン」に辿り着き、そこで反旗を翻すレジスタンスに手を貸す事になる。
そして最後までジーザスタウン元老院の支配におもねる人々の生活を全く無視したまま、タウンの中枢部を徹底的に破壊した。
上記の台詞は、元老院総督府最上階、グルジェフの執務室へと向かう途中にあった牢屋に囚われていた人々の中で(ただし、上記のシーンはディレクターズカット版のみ。)、ただ一人「黒き異形の破壊者」に怯える事なくハカイダーを見つめていた少年に対して投げかけたもの。無言で首肯を返す少年の瞳に確かな意思の輝きを認めたハカイダーは、牢屋の扉をロックごと引きちぎり、解放した。
つまり、正義の味方ではない。レジスタンスのような、文字通り生きたいと願う者の味方なのである。