概要
『人造人間ハカイダー』の舞台である都市。
戦乱で荒廃した世界において唯一安定した平和を維持しているとされる箱庭のような都市で「奇跡の国」と呼ばれているが、その実態は元老院議長グルジェフの恐怖政治で人々を弾圧する偽りの平和であり、常に街中を監視して少しでも政策に反抗する者や犯罪者を次々と強制収容してチップを組み込む脳改造で無抵抗な廃人へと変えるため、民衆の大半が弾圧を恐れるあまりグルジェフの言いなりとなっている。
これに異を唱える人々が反政府ゲリラ(※)を結成しているが、そのメンバーの過半数はグルジェフに成り代わろうとするロクでなしばかりである。
また、外部からの干渉を防ぐためか、入国許可証を持たない者を排除する電磁バリアやキャノン砲がジーザスタウンのゲートに設置されている。
元老院の外観は東京工科大学八王子キャンパスを使用している。
(※)ちなみに、アミ(河合亜美)、キヨ(井上清和)、アンディ(アンディ・スミス)、エディ(エディ・ローレンス)、ラウフ(ラウフ・アーメッド)といった具合にリーダー格のキャップとカオルを除き、メンバーは演者の名前に由来する。
主な関係者
ジーザスタウンの支配者である元老院議長。
グルジェフの側近である戦闘ロボット。
公安司令官として重武装兵を率いて危険分子を排除している。
- 重武装兵
三つ目のサーチライトが特徴的な白い特殊活動服に身を包んだ兵。一般兵と小隊長の2タイプが存在。
マシンガンなどの銃器や電磁警棒、バイク、装甲車などの戦力を保有しており、反政府ゲリラ程度であれば数の差で一方的に殺害できるが、耐久力は低い。
破壊された部位からコードのようなものが露出していたり、ミカエルの攻撃を受けて血を吹きだすシーンがあることからもわかるように改造人間の類。自らの意志を持たない一方でハカイダーに命乞いをする描写がある。
本部中枢のコントロールユニットで管理されており、エネルギーの補充もそこで行われるが、コントロールユニットが破壊されると過半数が行動不能に陥ってしまう。
ジーザスタウンの住人であるが、ゲリラ活動でグルジェフの恐怖政治に抵抗している。
- アントグレー/シルバーホース/ピンクヒポポタマス
ゲーム「ラストジャッジメント」に登場するギル配下のロボット。
アントグレーとシルバーホースはオレンジアント、ブラックホースの項目を参照。
ピンクヒポポタマスは地下水道でハカイダーを襲撃してきたカバ型ロボットで「ぼくちん」が一人称。ミサイルを発射する能力を持つが、圧倒的な戦闘力を持つハカイダーの敵ではなかった。
末路
主人公ハカイダーの活躍で最終的にグルジェフが倒され、ジーザスタウンの恐怖政治が崩壊。
ジーザスタウンのその後については詳しく描かれなかったものの、続編で新たな支配者が現れるまで10年間平和だった事から、穏健派がグルジェフの代わりにジーザスタウンを統治したと思われる。
なお、ラストジャッジメント時点では人間の住む区画とロボットのいる2区画に分かれている。
関連タグ
ネオ・アルカディア:似たような都市。
ゴア王国:ある意味、一部を除く住人全員がグルジェフだけで構成されたディストピア。