「ダークは頭脳的にも、肉体的にも優れた人間のみを必要としている。それ以外は皆滅びるのだ!」(特撮版)
「悪いこと!? 悪いことってなんだ? 俺達は命令されたことをやるだけだ!」(漫画版)
「醜イ姿ダナ コレナラ オマエノ兄弟ト言ワレテモ 仕方ナイゼ」(アニメ版)
概要
『人造人間キカイダー』に登場するダーク破壊部隊の蟻型アンドロイド。
特撮
第3話に登場する身長:170㎝、体重:68㎏と小柄なダークロボット。ダーク破壊部隊が開発した兵器への実験用に市民を捕獲するのが任務。
蟻型ロボットだけあって地中穿孔能力を得意としており、瞬時に地中に潜って移動することでキカイダーを攪乱した。
両腕にはニードルガンと蟻酸噴射装置が仕込まれており、この蟻酸は浴びせれば灯台すらも崩落させる。勿論人間に当たれば即死であり、作中では逃げようとした市民を処刑している。
冒頭にて灯台を破壊(巻き込まれて灯台守(演じているのは後に結城丈二や大門豊を演じる山口暁)が圧死)するというデモンストレーションを見せる。プロフェッサー・ギルからの命で、とある集落を襲撃して地域封鎖し、市民を連れ帰ろうと目論むがキカイダーに左腕を叩き壊され敗走。
再戦時には地中に潜り込んでキカイダーを圧倒するも、最後は地上に引きずり上げられ、電磁エンドで吹っ飛ばされて粉々にされた。
14話では他の一期生共々3倍の力を与えられて復活し、ブラックホース、グリーンマンティスと共にギンガメの補佐に回る。新たに蟻地獄(それはキイロアリジゴクあたりがやるべきことでは?)の能力を付与された。
光明寺ミツコに化けて服部半平を拉致し、3体がかりでジローを蟻地獄に放り込んだ上に蟻酸を浴びせ痛めつけるが、そんなことをしていたせいでジローの耳が土で塞がり、悪魔の笛の音が聞こえなくなってしまい、結果的に自分たちの首を絞めてしまうハメになった。
漫画
アフロに髭面という、見るからに怪しい男性に化けて都内に潜伏し、「ガスをばらまいて人為的に光化学スモッグを発生させて、ライバル企業に濡れ衣を着せシェアを奪う」という作戦に出ていた(漫画掲載当時、公害は今の比ではない程深刻であり、事実ジローのモデルとなった光明寺イチロウは悪徳企業の公害を暴こうとして殺されている)。
外見は鼻と口がそれぞれアルファベットの「A」を模した形になっているのが特徴で、蟻酸発射装置は口に内蔵され、両腕は鋭い鎌になっている。また、道化のバギーやターンXのように身体をバラバラにして動き回ることもできる。
工事現場でキカイダーを襲うが不利と見るや逃げ出し、光明寺邸に戻ったジローを地中から襲撃する。増援のグリーンマンティスと共にキカイダーを追い詰めるが、彼の機転によりグリーンマンティスと正面衝突してしまい、共に爆死した。
『キカイダーTheAnimation』では第4話に登場。こちらでは純粋にキカイダー撃破の命を受けて単身活動する。兄弟同士での潰し合いを厭うキカイダーを軟弱と吐き捨て、民間人を殺してキカイダーをおびき寄せようとするなど、ギルの命令であればどんな事でも従う。
廃ビルでキカイダーを抑え込み、悪魔の笛越しに「自分の蟻酸タンクに穴をあけてキカイダーごと溶けろ」という命を受けキカイダーと心中しようとするが、キカイダーが床を突き破って下の階に落下したため、犬死に終わってしまった。しかし完全なイエスマンであったが故に、自分の死には満足していたようである。
キカイダー02
特撮版や漫画とは異なり頸部を持たないずんぐりした形状。ギ酸発射装置は両肩に装填されている。
光明寺博士の研究所の地下に潜み、グリーンマンティスやブラックホースに加え、グレイサイキングも加えた4体がかりで光明寺姉妹を襲うも、初変身したキカイダーのプラズマブラスターで真っ先に爆砕された。
また後に量産型が多数登場してビル建設の為の地上げを行った。
KIKAIDEROO
XASHのバイオロイドとして作り出されたが、培養槽から出る前に白骨ムササビに食い殺される。
なお、パチスロ『CR人造人間キカイダーSIC』ではSIC版の姿でダークロボットとして登場する。
人造人間キカイダーTheNovel
地中開発用に作成されたという設定が明かされている(漫画や特撮のダークロボットも、もともと光明寺博士が自然愛護や開拓のために作った土木作業用ロボを勝手にプロフェッサー・ギルが奪って戦闘用に改造したという設定)。
腕は削岩機、マシンガン、火炎放射器、ミサイルランチャーなど様々なアタッチメントに換装できる。口からは爆弾を吐き出して相手を爆砕する。背中には低温式ヴァルターロケット推進ジェットパックを背負い、飛行能力を有する。
初登場時にはアンドロイドマン小隊と共にダークを逃走した科学者たちを粛清。基地に帰還後、ギルに命じられて光明寺姉弟を襲撃するも、キカイダーに投げ飛ばされ、身動きの取れない空中でキカイダースパークを叩き込まれて粉々にされた。
『人造人間ハカイダー-ラストジャッジメント-』
オレンジアントを元ネタとしたギル配下のロボットとして『アントグレー』が登場(CV:三木眞一郎)。
ジーザスタウンの重武装兵格納庫の最深部に築かれたアリ塚から出現し、体を回転させて地面を潜行、棘の付いた爆弾で攻撃してくる。
上半身が横から見たアリの全身になっている歪なデザインが特徴で、名古屋弁で話す。原作同様にギルに対しては盲目的で、一度はハカイダーを説得するも、交渉の余地なしと見て襲いかかってくる。