概要
干したカタクチイワシ(の幼魚)を使って作る佃煮で、おせち料理の一つ。別名は「ごまめ」。
「魚料理なのに何で「田作」なの?」と思う人もいるかもしれないが、今も昔もイワシは肥料としても活用されていて、現在のような肥料が流通する前は素干しにした「干鰯」は田畑を豊かにする貴重な肥料とされていたためである。(堆肥などの自前で調達できる肥料もあった中で、わざわざ購入してまで撒いていたくらいである。)
その経緯もあって、見た目は地味だがれっきとした縁起物である。
前述したように基本的には干しイワシの佃煮の呼称として用いられるが、イワシの幼魚を素干しにしたもの(干す前に煮ていないので煮干しではない)のことも言う。