概要
読みは「ほしいわし」ではなく「ほしか」。文字通り「イワシを素干しにして乾燥させた」だけのシンプルな加工品であり煮干しのルーツ。
古来から用いられた伝統的な肥料で、元々は獲ったのをそのまま干していたが、幕末以降は魚油を採った後の身を使っていた。特に綿花との相性が良く、長らく農業を支えていたのだが、大正以降は海外から大豆カスなどの代替肥料を輸入できるようになり、次第に消滅していった。(魚を原料とした肥料において、ニシンを原料とした鰊粕にシェアを奪われたのも一因ではある。)
現在は肥料としてはほぼ使われていないが、素干しのイワシおよびそれを調理した料理を「田作」と呼ぶ所に名残は残っている。