人物
日本の刑事ドラマ『踊る大捜査線』の登場人物。
スピンオフ作品「交渉人 真下正義」では主人公を務める。
1973年3月12日、東京都出身。
TV版では警視庁湾岸警察署刑事課強行犯係(警部補・研修配置)。
東大法学部卒、現職警察幹部の息子という恵まれた環境ながら、湾岸署内では年少者であることと本人のヘタレ気質からか青島を「先輩」と呼び、和久からは「お坊ちゃんは受験勉強してなさい」と言われるなど頼りない一面が目立った。
しかし青島たちと行動を共にするに連れ、一人前の刑事として成長。時には父親の権力を借りてまで事件解決にまい進した。
TV版の終盤で拳銃で撃たれて瀕死の重傷を負うが復帰。当初はその時点で他の警察署に移動する予定だったが怪我の影響を鑑みて(という名目だが実際は柏木雪乃と一緒にいたいという理由で)湾岸署にとどまることになった。
その後は魚住二郎を係長代理に追いやって強行犯係係長に就任し、刑事課課長代理にまで上り詰めるが大失態を演じて係長に降格するなど昇進と降格を繰り返した。
柏木雪乃には長年片思いしており、恩田すみれからストーカー呼ばわりされるなど散々な目に遭ったものの紆余曲折を経て『交渉人 真下正義』のラストで婚約。『容疑者 室井慎次』で結婚式を控えているという描写がある。
映画第3作終了時点では湾岸署の署長(警視正)にまで累進している。ただし所長になっても青島たちからは以前のように接されており、彼らが魚住から注意された一幕もあった。
魚住と中西修とはトリオを結成してスリーアミーゴスと派閥争いを繰り広げたことも。
余談
真下は入庁2年目の警部補で湾岸署研修配置という設定だったが、実際のキャリア組は入庁1年目で所轄に研修配置され、2年目には自動的に警部に昇進して本庁に配属される。
また実際のキャリア組には昇任試験がない。君塚良一もこれは承知の上で「あたかもリアリティ」として描写したと語っている。
真下は「警視庁初の交渉人」を自称していたが、実際には1964年設立の特殊犯捜査係に事実上の交渉人が所属していた。